服を劣化させる「洗濯」していない?服の寿命を延ばす【洗濯のコツ】

家のこと

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2023.11.15

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。皆さんは何着くらい服をお持ちですか?クローゼットをよく見ると、何年か着ていない服や20代の頃に着ていた服がまだ残っている方もいるかもしれません。今回は服の寿命と寿命を延ばすケアをご紹介します。

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衣類は「経年劣化」するもの

どんなにお気に入りでも高価なものでも、衣類は着用と洗濯により経年劣化します。経年劣化した衣類は、色落ちしたり、表面が毛羽だったり、繊維が薄くなり破けたりしてしまいます。

衣類が劣化する大きな要因は、洗濯です。
経年劣化を防ぎ、お気に入りの服の寿命を延ばすために、正しくホームケアしましょう。

服の寿命を見分けるポイント

衣類を捨てるか残すか迷った時、2つの基準で判断するのがおすすめです。

体型・好みに合わなくなったもの

体型に合わなくなった服出典:www.photo-ac.com

・自分に似合う着こなしが見つからない
・流行りもので古い印象が気になる

経年劣化によるもの

洋服のほつれ出典:www.photo-ac.com

・カビ
・色褪せ
・摩擦部分の破れ・穴あき・ほつれ
・生地にハリがなくなり、着古した印象
・伸び・縮み
・毛玉・毛羽立ちが目立つ

服の寿命の目安

服の寿命の目安

服の寿命は、素材や品質、着用頻度により、大きく変わります。ホームケアやクリーニングで、お手入れをしている場合の一般的な服の寿命の目安をご紹介します。

Tシャツ・スウェット

約1〜3年間です。高品質なコットンや綿の製品は通常寿命が長く、合成素材のものは寿命が短いことがあります。

シャツ

約2〜5年間です。高品質な天然繊維(綿、リネン、シルク等)で作られたシャツは通常耐久性が高く、合成素材のシャツは寿命が短い傾向にあります。

セーター・ニット

約2〜5年です。デリケートな素材でできていることが多く、お手入れが必要です。

コート

高品質のウールコートやダウンコートであれば、数年~数十年です。ファッショナブルなコートは、トレンドの影響を受け、寿命が短い傾向にあります。

スーツ・フォーマルウェア

高品質なものであれば、数年~数十年です。適切なケアとローテーションで着用することで、寿命を最大限に延ばすことができます。トレンドに左右されないデザインであるほど長寿命です。

衣類の寿命を延ばすホームケア

衣類に合わせたケアで寿命を延ばそう

衣類の寿命は、素材・品質だけでなく、ケアによっても大きく左右されます。衣類の寿命を延ばす、洗濯のコツを紹介します。

衣類量を減らし、負荷も減らす

洗濯機に衣類を詰め込みすぎると、絡まったり擦れたり、生地へ負荷が大きくなります。洗い上がりがシワになるだけでなく、蓄積汚れの原因にもなります。衣類量は8割程で洗濯しましょう。

おしゃれ着は分けて洗う

おしゃれ着は中性洗剤を使用し、デリケートコースで洗います。洗濯ネットを使うと、生地表面の保護にもなります。

色の濃い服は陰干し

紫外線も衣類の劣化を招きます。濃い衣類は色あせしやすいため陰干しし、乾いたらすぐに取り込みます。

衣替え前はしまい洗い

目に見えない汚れが時間経過によりシミになるのを防ぐため、一度でも袖を通した服はしまい洗いをしてから収納します。

シミはついたらすぐ落とす

衣類の寿命を縮めるシミや汚れは、ついてすぐに落とすのが鉄則です。(24時間以内)
時間が経つほど繊維に染み込み、変質し、落としづらくなります。

シミには、洗剤を塗布してから洗濯機にかけましょう。洗剤が繊維に染み込むよう、歯ブラシなどでトントンと優しく叩き込みます。ゴシゴシ擦り洗いをすると衣類が傷みます。
外出中にシミがついた時は、応急処置を試してみてください。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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