冬場の気になるニオイの落とし方
冬場はコートはもちろん、ニットなども着用のたびに洗濯せず、ニオイ・汚れが気になったら洗濯・クリーニングする方が多いのではないでしょうか。
最近は、除菌・消臭を謳ったスプレーが多く発売されているので、洗濯代わりに消臭スプレーを使う方もいらっしゃるかもしれません。
消臭スプレーを使うことで、一時的にニオイを閉じ込めることはできますが、ニオイの元である、汚れそのものは落とすことができません。汚れ・ニオイを落とすためには洗濯・クリーニングが欠かせません。
衣類のニオイの元は汚れ
衣類には、汗・皮脂など身体から出る汚れ、食べこぼしの汚れ、洗い残した雑菌など、様々な汚れが残り・付着し、この汚れが衣類のニオイの原因になります。
冬場は夏に比べて汗をかく機会が少ないものの、夏のように全身で汗をかくのではなく、短時間で局所的に汗をかくため、濃度が濃く、臭いの強い汗になる傾向があります。汗をかかない冬場こそ、衣類のニオイケアが大切です。
ニオイは消えても汚れは残っている
消臭スプレーは、コート・カーテン・ソファカバー・寝具など、中々洗えないものを清潔に保つために使う方が多いと思います。でも元々洗濯頻度が低いものに使い、洗濯頻度を更に低くするのには注意が必要です。
ニオイが気になった時に洗濯すれば落ちていたはずの汚れが、残ったまま、さらに新しい汚れが蓄積していくからです。
汚れはついてから時間が経つほど、繊維に固着し、落としにくい汚れになっていきます。ニオイ・汚れが気になったときには洗濯をし、汚れそのものを落とす方が、より衛生的です。
ダウンやカーテン…多くのものは家庭で洗濯できる
簡単に洗えないと思われがちな寝具・ソファーカバー・カーテンや、ダウンは家庭で洗濯できるものも多くあります。
洗えるか迷った時は、洗濯表示を確認しましょう。
桶マークに×がついているものは、家庭で洗濯ができないため、クリーニング店で相談します。
手洗い表示のモノを洗濯機で洗う方法
ダウンやデリケートな装飾があるものは手洗いの方が安心です。
手洗いのマークがあるものも、洗濯機によっては「デリケートコース」などで洗うことができます。
手洗いのマークの衣類を洗濯機で洗う時には次の3つを守りましょう。
- 1枚ずつ畳んで洗濯ネットに入れる
- 中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を使う
- デリケートコースで優しく洗う
大物を洗濯機で洗う方法
シーツ・毛布・カーテンなどは、畳んでから大型洗濯ネットに入れて洗います。
毛布は「毛布コース」、カーテンやシーツは「デリケートコース」と素材や洗濯表示に合わせ、洗濯します。
大物をご自宅で洗う時には次の3つに注意しましょう。
- 洗濯機に入る大きさか確認する(入らないものはコインランドリーへ)
- 汚れた部分が表面に来るよう畳んで、ネットに入れる
- 洗濯表示に合わせたコースで洗う
ニットやカーテン。ほったらかしでニオイをごっそり落とす方法
ニオイや汚れが蓄積しているものは、つけ置き洗いをすると、繊維の奥に染み込んだ蓄積汚れも浮かせて落とすことができます。40℃ほどのお湯を使うことで、洗剤の洗浄効果が高まります。
■つけ置き洗いの手順
- 40℃ほどのお湯に、アルカリ性粉洗剤をよく溶かします
- 1時間ほどつけ置きし、洗濯機にかけます
※ニットのニオイが気になるときは、中性洗剤を使用し30℃程のぬるま湯でつけ置き洗いしましょう。
※洗濯ネットに入れて洗濯機にかけるもの(カーテン・毛布など)はあらかじめ洗濯ネットに入れてからつけ置きする方が楽です。
衣類の汚れ・ニオイを落とすためには、洗濯・クリーニングが欠かせません。
特に、洗濯頻度の低いものに消臭スプレーを多用し、汚れが蓄積してしまうと、落ちにくい頑固な汚れ・ニオイへと変質してしまうため、ニオイが気になった時に洗濯やクリーニングをするようにしましょう!