洗濯機「自動コース」で洗うのは損。驚くほど汚れが落ちる“縦型洗濯機のイチオシ設定”

家のこと

 洗濯機「自動コース」で洗うのは損。驚くほど汚れが落ちる“縦型洗濯機のイチオシ設定”

2023.12.12

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。洗濯の際、設定時間は使い分けていますか?自動でスタートボタンを押すだけ、という方も多いかもしれません。洗濯機は設定を変えるだけで、驚くほど汚れ落ちが変わるんです。今回は縦型洗濯機のおすすめの設定を紹介します。

広告

汚れが良く落ちる!おすすめの設定

お勧めの設定

洗い時間は11分以上

蓄積汚れを防ぐためには洗いの時間が長い方がより汚れを落としてくれます。洗いの時間は11分以上に設定し、しっかり洗いましょう。最低でも7分以上。お急ぎコースでは、汚れをしっかり落とすことができず、汚れやニオイが残ってしまいます。

すすぎは2回(+注水)

洗濯の中で意外に大事な工程は「すすぎの回数」です。すすぎの回数は汚れ・ニオイ落ちを左右します。すすぎの回数が多ければ多いほど汚れが落ちます。

すすぎ1回OKの洗剤をお使いの場合も必ず、すすぎは2回以上に設定します。

注水すすぎとは?

注水すすぎは、すすぎの際に規定水量に達した後も、給水と排水をし、通常のすすぎの約1.5倍の水を使用し、きれいにすすぐことができます。泥汚れなど酷い汚れ・毛布などの大物を洗う際も、注水すすぎにします。

お肌が弱いご家族がいる場合

お肌が弱いご家族がいる場合も、注水すすぎやすすぎの回数を3回以上に設定することで、衣類から洗剤成分・汚れをしっかりすすぎ、お肌への負担を減らすことができます。

脱水は基本6分

脱水は長ければ長いほど衣類の乾燥が早くなりますが、衣類への負担も大きくなります。普段着であれば6分ほどの脱水がおすすめです。

おしゃれ着は1分

デリケートな衣類やおしゃれ着の脱水は1分に設定します。
なかなか乾かない場合や、水が垂れてくる場合は、タオルに包んで水分を移しとります。

タオルで水分を移しとります。

脱水が止まるのはどうして?

脱水の途中に、エラーで止まってしまったことはありませんか?この大きな原因は、水分を多く含む洗濯物が脱水の遠心力により偏り、洗濯槽内の軸のバランスが崩れているためです。

そのまま脱水を続けると、洗濯機が大きく揺れ、壁や周りのものを破壊してしまう恐れがあります。エラーが出た場合は蓋を開け、洗濯物の絡みをなくし、偏りがなくなるように入れ直しましょう。

洗い上がりが良くなる5つのコツ

おしゃれ着はおしゃれ着コースで

通常のコースとおしゃれ着コースとでは、洗い方・脱水の仕方が異なります。
おしゃれ着コースを選ぶと、衣類同士の擦れ合いを防ぎ、優しく洗うことができるので、おしゃれ着は普段着と分け、おしゃれ着コースで洗いましょう。

水量を多くする

洗濯機の水量を増やすことで、衣類が洗濯槽の中で良く回り、負担なく汚れを落とすことができます。
水の量は衣類の重さに対し、自動で計算されるため、同じ重さでもかさばる厚手の服やバスタオル等を洗濯すると、水量が足りなくなっていることがあります。洗濯機をスタートさせた後は、水量が足りているか確認しましょう。
確認が面倒な方や、汚れが酷いものを洗うときは高水位にするのがおすすめです。

洗濯物の量を減らす

洗濯槽のステンレスが見えるくらいが目安

衣類の量は洗濯槽の8割程にとどめましょう。洗濯槽に衣類を詰め込みすぎると、洗濯槽の中で衣類が絡まり、擦れ、毛羽立ちや風合いを損ねる原因となります。
衣類量を減らすことで、シワの防止にもなり、綺麗に洗い上がります。

気になるシミには洗剤を塗布

気になる汚れには洗剤を塗布します

目に見える汚れがある場合は、液体洗剤を塗布し、歯ブラシなどで繊維の奥に叩き込んでから洗濯機にかけると、汚れ落ちの効果が高まります。
ゴシゴシもみ洗いをすると、繊維を傷めてしまうため、歯ブラシなどでトントンと優しくたたき込むのがおすすめです。

洗濯槽の掃除も忘れないで

洗濯槽は月に一度のお掃除を

洗濯槽は月に一度、クリーナーで掃除しましょう。
洗濯槽の黒カビ・雑菌が衣類に戻り、黒ずみやニオイの原因となります。どんなにいい洗剤を使ってしっかり洗っても、そもそも洗濯槽が汚れていては意味がありません。

カビだらけのバケツで洋服を洗ってと言われたら…躊躇いますよね?
洗濯槽もそれと同じです。黒カビが衣類につくということは、洗濯槽裏がすでにカビだらけである証拠。黒カビが衣類に付着してからお手入れするのでは遅すぎます。

洗濯機の「おまかせコース」「自動コース」だけを使っているのは実にもったいないことです。「汚れが落ちなくても仕方ない」「黒ずんでいくのは仕方ない」と諦めている方もいらっしゃるかもしれません。
洗濯の「落ちない」は当たり前ではありません。洗剤を変える前に、設定を少し見直すことで、衣類をよりキレイに・清潔に洗い上げることができるので、是非明日から試してみてくださいね!

広告

著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告