専業主婦世帯の割合
結婚したら妻が仕事を辞めて家で専業主婦として働く家庭は、以前は一般的でした。しかし、最近では、妻が仕事をしているダブルインカムの家庭が増えてきています。
また出産や子育てなどで一時的に仕事を辞めても再度復帰されるワーキングマザーも多いようです。具体的に、専業主婦世帯の割合を見ていきましょう。
令和3年版厚生労働白書によると、2020年の専業主婦世帯(男性雇用者と無業の妻からなる世帯)は571万世帯、共働き世帯(雇用者の共働き世帯)は、1240万世帯となっています。
現在、専業主婦世帯は共働き世帯の半分以下となっており、調査が掲載されている1980年から今までで、過去最少となっています。
一方で共働き世帯は全体的に右肩上がりで増えており、ここ10年で見ても2010年から200万世帯増えています。
以前は専業主婦世帯の方が共働き世帯に比べて多かったのですが、1997年に共働き世帯の数が専業主婦世帯を上回り、逆転しました。
パートで働くとどのくらい収入が増える?
専業主婦として家庭に専念したいと考える女性もいるかもしれませんが、パートタイマーとして妻が少しでも働くと、家庭の収入が大きく増えます。
例えば、時給1500円の仕事を毎日5時間、週5日ですると仮定しましょう。
1ヶ月の収入 :15万円(1500円×5時間×20日)
1年間の収入 :180万円
30年間の収入:5,400万円
いかがでしょうか。大きな生活資金になりますね。
さらに、パートタイムでも一定の条件を満たせば、厚生年金保険や健康保険などの社会保険の加入対象となります。
社会保険に加入すると、将来もらえる年金が専業主婦の人よりも増えたり、医療保険の給付が充実したりするなど、より手厚い保障を受けることができます。
一般的に言われている「130万円の壁」を超え、妻が夫の扶養から外れて仕事をすると、損をするイメージを持っているかもしれません。
しかし、将来もらえる年金が増えることなどを考えると先ほどの例の通り、年間180万円も稼げれば、全体的に見て決して損になる訳ではありません。専業主婦の方で、就職を検討している方は、130万円の壁に負けず、前向きに働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
夫婦で考えてみよう
現在、専業主婦世帯は少数派で、共働き世帯が増えてきています。妻が働くと、経済的に豊かな暮らしをすることができる、将来もらえる年金が増える、社会とつながりができるなど、さまざまなメリットがありますね。今回ご紹介した内容を参考にしながら、家庭の収入や妻の働き方について、夫婦で考えてみてはいかがでしょうか。