「生活費がかかる人」がストックしがちなものとは
「安いときにまとめて購入し、ストックをすることが節約につながる」と考えている人は意外と多いのですが、実はあるものをストックしがちな人は、生活費をかえって増やしているかもしれません。
「節約しているつもり」になりがちなストック品を、必要以上にストックしていないか、ぜひ確認してみてくださいね。
(1)インスタント食品
日持ちしやすいインスタント食品などは、「そのうち食べるから安いときに購入しておいた方がお得」と、ストックしている人が多いのですが、意外と節約につながらないので注意が必要です。
なぜなら、インスタント食品は日持ちすると言っても、かならず期限はあるものなので、「ほったらかしている間に期限切れになってしまった」ということが起きやすいからです。
また、インスタント食品がたくさんあると、「おやつ代わり」のように食べてしまう原因にもなりやすく、通常の食事だけで終わらせた方が節約になるところに「余計な食事」を追加してしまい、「生活費どころか体重まで増えてしまった」ということにもつながりやすくなるので気をつけましょう。
どうしてもストックが必要な場合でも「1週間分のみ」など、近いうちに消費しきれる量までにとどめておくようにし、フードロスや食事量の増加につながらないように工夫しましょう。
(2)洗剤などの日用品
洗剤などの日用品も、「必ず使うものだから安いときに購入する方がお得」と、ストックしている人が多いのですが、こちらも意外と節約につながらないので注意が必要です。
なぜなら洗剤などの日用品は必ず使うものではありますが、意外とかさばりやすく、置き場に困ったり、管理が煩雑になることで「何をいくつストックしているか分からない」という状況になりやすいのです。また、まだたくさんあるのに、追加でさらに購入してしまうような「ダブリ買い」なども引き起こしやすくなります。
それに、日常的に使用するつもりで買ったけれど、「気分が変わって新商品を試したくなった」なども起こりやすく、古いものが使われないまま破棄されてしまうことにもなりかねません。
いくら日常的に使用するつもりのものであっても、過剰になるほどストックするのではなく、やはり1、2ヵ月程度で使い切れる量までにとどめておいた方がよいでしょう。
(3)油などの調味料
油などの調味料も、「必ず使うものだから安いときに購入しておいた方がお得」と考えがちなものですが、やはり節約にはつながりにくい傾向があります。
調味料は日持ちすることから、ある程度のストックはしてもかまわないものではありますが、こちらもストックしすぎると「使い切れないうちにストックがたまりすぎてしまう」ことになりやすいので注意が必要です。
特に、使い切るまでに相当の日数が必要な調味料は、たくさんストックしてしまうと「いつ買ったか分からない」ものを使うことにもなりかねません。
調味料をストックしておきたい場合は、使用するペースに合わせてストックする方が無難です。
(4)酒やジュースなどの飲料
酒やジュースなどの嗜好飲料も、「毎日飲むものだから少しでも安いときに購入しておいた方がお得」と考えやすいのですが、こちらも基本的にはストックしない方がよいものです。
なぜなら、毎日の習慣になっているような飲料は、好んで摂取しているものですから、好きが高じて「飲みすぎ」になりやすいものでもあるからです。
1日1本と決めていても、たくさんストックされているのを見ると、「まだまだたくさんあるから今日は2本飲もうかな」といった思考になりやすく、節約した金額以上に飲みすぎるということにつながりやすいのです。
このようなことにならないように、1日1本と決めているなら1日1本ずつしか買わないなど、購入する量とペースはしっかり守るようにしましょう。
節約しているつもりになりがちなストック品を見直そう
このようなものを日頃からストックしがちな人は、実はかえって生活費が増えている可能性大なので注意してください。
なぜなら、このようなストック品は、安いときに購入できていたとしても、せいぜい1つ数十円から数百円程度の節約にしかならないものばかりだからです。
1つ数十円から数百円程度の節約なら、「普段より少し使用量を増やしてしまった」というだけで、あっという間に消えてしまう程度の節約にしかなりません。
上記のようなものは、過剰にストックするよりも、なくなったときに困らないよう、1つ2つだけ余分に買っておく程度にとどめておきましょう。
結果として単価は少し高くなるかもしれませんが、おうちも散らかりませんし、管理も煩雑にならないためストックのメリットを享受しやすくなり、節約につながります。
なお、上記のストックに「災害に備えたストック品」は含まれません。「災害のための備え」については別途ストックしておいた方が良いものもありますので、そちらは別に考慮しておきましょう。