NG1 長時間つけ置きする
便器の内側は陶器でできており、見た目以上にデリケートで劣化しやすい部分です。
そのため、洗剤をかけた後に長い間放置すると、素材が傷む恐れがあります。汚れはきれいに落とせたとしても、便器の持ちが悪くなれば元も子もありません。
洗剤のつけ置き時間は、3分ほどで十分。短時間でも汚れはしっかり溶けだしますので、長時間のつけ置きは不要です。
NG2 量が多すぎる
こすっても落ちない頑固な汚れがあると、つい洗剤を多めにプッシュしたくなりますよね。
でも、洗剤をたくさん使ったからといって汚れがするんと落ちるわけではありません。なかなか落ちない尿石は、まず“浮かすこと”が大切です。
大量に洗剤を使うと、便器の劣化につながる場合もあります。なかなかきれいにならない場合は、数分置いて汚れをやわらかくするのもひとつ。
汚れの種類に合う性質の洗剤を使い、洗浄効果を上げるなど工夫してみましょう。
NG3 ふたを閉めっぱなしにする
洗剤を使った後にふたを閉めっぱなしにすると、洗剤の成分が気化し、ガスが発生する場合があります。
その影響は、温水洗浄便座や便器の金属部分に……。ふたが閉まったままの状態だと、洗剤の成分が部品の腐食を引き起こし、電子・電気部品が不具合を起こす恐れがあるのです。
最悪の場合、発火する危険もありますので、洗剤を使った後はふたを開けておきましょう。
たとえ数分間のつけ置きでも、ふたは開けておくことが重要です。
洗剤の使い方には気をつけよう
水まわりのイメージが強いトイレですが、温水洗浄便座を始めとする電化製品や金属の部品が多くある場所でもあります。
便器や電気機器に悪影響が出ないよう、洗剤はただしい方法で使用しましょう。