母が残してくれた私への最高のギフト。「一日ひと褒め」の魔法<市井紗耶香コラム #イマココ Vol.12>

カルチャー

2024.07.30

saita世代の40代女性ど真ん中のタレント市井紗耶香さんが、子育て趣味、家族など日々について綴るコラム、#イマココ。日々の中で感じる人生における“発見”や“学び”をお届けしていきます。

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二十歳で出産した長女がもうすぐ二十歳になります。

赤ちゃんとママ出典:stock.adobe.com

こんにちは。

全国的に梅雨明けし、本格的な夏本番! 毎日暑いですが、すてきな夏を過ごしていますか? 私は先月から今月にかけて、幾分ゆったり過ごすことができています。

苦手な身の回りの整理整頓をしたり、数日分の献立を考えたりしながら日常の有り難さを感じています。

変わらず子ども4人分のスケジュール管理はあたふたするけれど、来月二十歳を迎える長女や高校生の次女に関しては、彼女たちの重要事項(イベント)をおさえておけば、ほぼほぼ大丈夫。すっかり自立しているので親が出る場面はめっきり減りました。

私自身はというと、中学3年生の5月から、芸能界のお仕事をスタート。
同級生よりすこし早く大人と仕事をさせていただいていたので、自立していたと思われがちですが、母に頼りっぱなしでした。

二十歳で長女を出産したときも、二人目、三人目と子育てに奮闘していたときも母の存在は偉大でした。

娘が二十歳を迎える今、ふと母の言葉が蘇る――。

母娘出典:stock.adobe.com

子どもたちに囲まれて毎日楽しく生活しているとはいえ、毎日が順風満帆というわけではありません。時にイライラ、落ち込むこともあります。

そんなときに母が生前送ってくれたメッセージを思い出します。

私が母に「子どもの部活の試合、負けちゃったんだと」とメールをしたところ、母は「残念だったね~。けど、がんばったから褒めてあげてね~」と返事をくれました。

これが母との最後のやりとり。
(しんみりしてないですよ! 乗り越えられたからいま話せています!話したいと思ったんです!)

なかなか人を褒めることってむずかしいし、恥ずかしいものです。
しかし、口に出してみたらなんだか不思議。褒められた人も褒めた人も嬉しくなってくるんです。

きょうだいゲンカ、夫婦喧嘩ありますよね。クールダウンしたあとに「ごめんね」の言葉とともに素敵なところを褒めてください。苛立っていた気持ちが自然と収まりますよ。

そして、何気ない日常の中でも「一日ひと褒め」を身近な人にしてみてください。急に言い出して何かあるんじゃないか?と勘ぐられても関係ありません。何もないときにこそ相手の良いところ、素敵なところを口にしてください。

そうすると、自己肯定感も高まって結果的に全員がハッピーになりますよ。

時に育児や仕事、将来の不安に押し潰されそうになりますが周りと比べず、「自分は自分」と気持ちをしっかり持って、だれかを「一日ひと褒め」してみてくださいね♪

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著者

市井紗耶香

市井紗耶香

1983年12月31日。千葉県出身。1998年にモーニング娘。2期メンバーとしてデビュー。 現在は4人の子供の子育てをしながらタレント、女優として幅広く活動中。

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