「それは間違ってるよ」が口癖の娘。このままで大丈夫かな?
小学3年生になる娘。ルールに厳しく、友達と遊ぶときにルールをはみ出る子がいるとダメだよと注意する、関係のないトラブルでも入っていき悪いと思った方を責める、スーパーや公園では年上であっても注意しようとする。正義感が強いのは悪いことじゃないかもしれないけど、融通がきかないのが心配。トラブルに巻き込まれても困るし。どうしてこういう性格になったのかな?
ルールを守れない子も手がかかりますが、逆に極端にルールに厳しい子も心配ですよね。周囲との折り合いがつきにくかったり、ルールに厳しいあまり状況を楽しみきれなかったり、周りも息苦しさを感じたり。ルールに厳しい子の親の特徴や、今後の関わり方について考えてみます。
「ルールに厳しい子」に共通する親の特徴3つ
親の一方のパワーバランスが高いケース
両親のどちらかがパートナーを注意する機会が多いと、注意をする・される関係がより身近に感じられますよね。特に、夫婦間で話し合いをして着地点を見つけるのではなくどちらか一方のパワーバランスが高いと、子どもはより極端に認識しやすくなります。
正しい方と正しくない方、正しいルールを提示している方とルールを守れない方、など両極端に解釈してしまうんですね。幼いうちは、遊び方や友だち同士の付き合い方もシンプルなので、多少極端な考え方であっても通用しやすいもの。しかし、小学校・中学年以降になると、正しいor正しくないの二つでは判断しきれないケースがでてきます。
まずは両親が話し合って着地点を見つける姿勢、どちらにも言い分があり物事には様々な側面があるという理解を示していけるとよいでしょう。
「~はしていい」、「~はだめ」と逐一指示している
家庭内で意識せずとも、許可を取る側・許可を下す側の構図ができあがっているのも影響します。家庭にルールがあるように、世の中にもルールがあり、それを守る・破る人に分かれているんだという認識に繋がるんですね。
また、家の中で親や上の兄弟から「~していい、~はだめだ」と言われていると、そのストレスから外では逆のポジションにつきたくなるもの。友だちとの付き合いの中では自分が優位に立てるようにルールを定め、管理するポジションを取りたくなるんですね。そのため、自由な発想で遊べなかったり、ルールから逸れるとそのことばかり気になるようになってしまうんです。
家の中で本人がどのような思いを感じているのか、その思いが外で溢れているのではないか。このような視点も合わせて持っておくと子どもを理解しやすくなるでしょう。
真面目であることを「肯定的に」評価している
一般的に、ルールを守らない子よりはルールを守る子の方が大人にとって扱いやすく、よい子として見られますよね。真面目であることや正義感が強いことを肯定的に評価されると、その側面がさらに強まってきます。特に、先生からお世話係やまとめ役として頼られたりすると本人の自信にも繋がってくるもの。もちろん悪いことではないのですが、考え方が狭すぎたり、極端になってきたら少し注意が必要です。
「相手を許してあげたとき」、「許容範囲が広くなったと感じたとき」、「まあいっかと思えるようになったとき」、肯定的な言葉をかけてあげられるといいですよね。