教えてくれたのは……渡邉 文子さん
キャリアデザイン・インターナショナル(株)代表。公認心理師、MBA、国家資格キャリアコンサルタント、Gallup認定ストレングスコーチ。起業と子育ての経験から女性の自律的で幸せな生き方を支援。著書に『めっちゃ知るだけ!こころとからだの幸せ法則』(文芸社)。厚生労働省版ストレスチェックシステム監修。
幸福度が高い人が実践する友人との付き合い方「3つの特徴」
みなさんは、友人との付き合い方で、日ごろから意識していることはありますか?
今回は、幸福度が高い人が実践する友人との付き合い方の「3つの特徴」をご紹介します。友人との関係をさらに豊かにするヒントにしてみてくださいね。
1.比較しない
人は自分と誰かを比較することで、不安が増幅することがあります。これは、不安な感情やネガティブな認知バイアスに関与する脳の扁桃体が、間接的な影響を与えることがあるためです。では、自分と相手、お互いをどのように認識するのがよいのでしょうか。
例えば、友人とはさまざまな共通点もある一方で、考え方や生き方に違いを感じることもあるでしょう。そんなときは、相手の個性や特徴に純粋な興味やリスペクトの気持ちをもち、それぞれの価値観を尊重し合う、そんな関係になれると素敵です。お互いの違いを認め合えることで、幸福度が高まります。
2.記念日を祝う
友人の誕生日など、大切な記念日にメッセージなどを贈ることは、お互いの幸福度を高める行動のひとつです。その人にとっての特別な日を覚えていたり、アクションしたりすると、会っていなくても心のつながりを感じることができます。また、相手の名前をたくさん呼ぶことで、安心感が生まれ、絆も深まります。さらに、ご家族やペットの名前なども覚えていたら、ぜひ積極的に伝えてみましょう。感謝の気持ちを伝えることも大切です。
友人からの嬉しい反応に、あなた自身も幸せな気持ちになれるはず。相手への関心が伝わり、お互いのつながりを感じることで幸福度が高まります。
3.想いを共有する
一緒に美味しい食事をする。映画や綺麗な景色を見る。一緒に何かを応援する。もちろん、これら自体が幸せな経験ですが、感動を共有するということで、さらに深いつながりを築くことができます。後になって一緒に思い返しながら懐かしさを共有することで、“しみじみとした幸せ”を味わうことができるのです。
そして、楽しいことだけでなく、悩みを相談したり支援したりすると、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、信頼関係がより深まります。このホルモンは、支援された側だけでなく、支援した側にも分泌されることが研究からもわかっています。気持ちや体験を共有、支援しあうことで幸福度の高い交流が生まれ、お互いの人生の幸福度を高めることにつながるのです。