教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
運が逃げてしまう夫婦に足りないこと
運が逃げてしまう夫婦は、お互いに我慢が多いことを知っていますか? 運は、私たちの思考と行動次第。それが、夫婦そろって良い方向に足並みがそろうと最強です。
気をつけるとよいポイントを4つご紹介するので、ぜひ役立ててみてくださいね。
1.褒める機会が少ない
自己評価が低い夫婦は、幸運を逃がしてしまいがち。自分たちで「そんな良いことは起こりえない」「自分たちには見合わない」といった選択をしてしまうからです。
自己評価が低い人たちは、成功を自分の能力の結果とは見なさずに、偶然の産物だと捉える傾向があることが、心理学の研究でも分かっています。
良い面や幸運な出来事を褒めるポイントとして捉えないため、お互い褒める機会を逃してしまい、関係性全体にネガティブな影響を及ぼすことも。
“褒めるところ探し”をする姿勢で関わるようにすると、自分自身も相手も楽しい気持ちになれます。
2.コミュニケーションが少ない
夫婦間でのコミュニケーションが不足していると、誤解や不満が溜まりやすくなります。
良好なコミュニケーションをとっている夫婦は、幸福度が高く、ストレスも少ないことが研究結果でも分かっています。
良好なコミュニケーションとは、お互いが感じたことや考えたことを自由に話せる状態です。これは、相手の話をしっかりと理解しようとする姿勢が、お互いにあることを指します。
もし運が悪いと感じているのなら、「今日はこんなことがあった」「〇〇が嬉しかった」といった、日常の小さな出来事を相手に話したいと思えているのか、お互いのコミュニケーションのあり方をぜひチェックしてみてくださいね。
3.ポジティブな視点が少ない
ポジティブ心理学の研究では、楽観的な思考が幸福感を高め、逆境に対処する力も強化することが分かっています。この対処力は、運を高めるのにも必要なポイント。
ネガティブな視点を持っていると、チャンスや幸福を見落とし、柔軟な思考を妨げます。それによって、感謝する機会まで失われてしまうのです。
「良い部分は何か」「良くないと捉えているものの中に感謝できることを見逃していないのか」を確認できる自分でいられるとよいですね。
4.余裕が少ない
日々の忙しさや考えるべきことが多く、「〇〇しなければならないこと」で頭がいっぱいになっていませんか?
そうした毎日を過ごしていると、誰しもが不満を感じ、余裕が失われてしまいます。不満や怒りを溜め込むと、心身の健康に悪影響を及ぼすことに。
夫婦間で不満を溜めずに適切に表現して解消することで、運が引き寄せられるだけなく、思いやりの気持ちまで高められます。溜まった不満や、なぜ余裕がなくなったのかを考える時間をもちましょう。
運を引き寄せるために新しいアプローチを
「運が逃げてしまう」夫婦の特徴は、コミュニケーション不足や不満の蓄積にあります。これらを改善していくと、運はもちろん、快適で穏やかな日々を得ることができます。
アインシュタインも「狂気とは、同じ行動を繰り返しながら違う結果を望むことである」と言っています。
夫婦関係においても、新しいアプローチを試みて、運を引き寄せられる夫婦を目指しませんか?