教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
材料5つで作れる即席キムチ
今回は葉の柔らかい春キャベツとみずみずしい新玉ねぎを使った、2種類の「即席キムチ」のレシピをご紹介します。即席なので、作ったらすぐに食べられます。キムチというと、材料をそろえて手間がかかるイメージですが、今回は身近な材料5つを使ってキムチの素を作ります。
キムチというと、だいこんや白菜、きゅうりなどを使いますが、どんな野菜も作れます。みずみずしい春野菜を使うことで、格別なおいしさを楽しめるレシピになっています。
春野菜を使った2種類の即席キムチ
今回のキムチは春キャベツのキムチと、新玉ねぎのキムチの2種類をご紹介します。キャベツだけ、玉ねぎだけでもよいのですが、冷蔵庫にある野菜(にんじんや小松菜、青ねぎ、ニラなど)を使って、彩りをつけていきます。
材料
- 春キャベツ……2分の1個
- 新玉ねぎ……1個
- にんじん……適量
- 小松菜……適量
- 切り干し大根……適量
切り干し大根は甘みと深みのある食材です。ない場合は使わずに作っていただいてもOKです。即席漬けなので、にんじんや小松菜だけではなく、好きな野菜でアレンジしてみてください。
〈キムチの素〉
- みそ……大さじ2
- 梅干し(甘いタイプではなく酸味があるもの)……4個
- おろしにんにく……大さじ1
- 唐辛子の粉(一味唐辛子でも代用可)……大さじ4
- はちみつ……小さじ4
一味唐辛子は辛みが強いので、量を加減しながらお使いください。
※はちみつは1歳未満の乳児には与えないでください。
下準備
材料を食べやすい大きさに切り、塩もみします。
【春キャベツ】
- 春キャベツの芯を取ります。
- 表の葉を3枚ほど取り、しっかり水洗いをし、中のキャベツはサッと水洗いをして水気を切ります。
- ざく切りにして、ボウル(またはポリ袋などの袋)に入れて、バラバラにします。
- ボウル(またはポリ袋などの袋)に塩(小さじ1杯程度)を加え、しんなりするようにもみ込みます。
- ボウルに入れている場合は、ポリ袋にキャベツを入れます。
【新玉ねぎ】
- 新玉ねぎの薄皮をむき、半分に切ります。
- 根元の芯の部分を取り除きます。
- 7~8mmぐらいの幅で切り、ボウル(またはポリ袋などの袋)に入れます。
- 3のボウル(またはポリ袋などの袋)に塩(小さじ3分の2程度)を振ります。
- ボウルに入れている場合は、ポリ袋に玉ねぎを入れます。
春キャベツと新玉ねぎをポリ袋に入れて馴染ませてから、食べやすく切った小松菜と細切りにしたにんじんをキャベツの袋の中に入れ、全体を混ぜます。1cm幅に切った切り干し大根は、玉ねぎの袋の中に入れ、全体を混ぜます。
作り方
1.梅干しの種を取り、ペースト状になるまで、包丁でたたきます。
2.ボウルに梅干し、みそ、唐辛子の粉、おろしにんにく、はちみつを入れ、混ぜ合わせてキムチの素にします。
3.キャベツの入ったポリ袋にキムチの素半分ほどを加え、しっかりと混ぜ合わせます。玉ねぎもキムチの素の量を調整しながら加えて混ぜ合わせます。
※塩気が強く感じる場合は、キムチの素を入れる前に、水で洗い流して塩分を調節してください。またキムチの素の量は、野菜の量に合わせて調節してください。
4.全体に味がなじんだらできあがりです。
今回は、春野菜で作る「即席キムチ」をご紹介しました。キムチの素はごま油と一緒にナムル風にしたり、炒め物の味つけにするとおいしくしあがります。チャーハンや焼きそばの隠し味にもおすすめです。保存は冷蔵庫で1か月可能なので、たっぷり作ってご活用ください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。