原因その1.ドアの開け閉めが多い
食材を取り出すため、冷蔵庫の扉を何度も開け閉めする……。実はこの行為が、冷蔵庫の“ブーン音”を大きくする原因になっているかもしれません。
扉を開けると温かい空気が入るため、冷蔵庫内の温度は上昇します。すると冷蔵庫はコンプレッサー(圧縮機)を全力で動かし、再び庫内を冷やそうとします。この稼働音が、“ブーン音”として聞こえることがあるんです。
原因その2.強冷モードのままに設定している
今年の夏は特に暑かったため、冷蔵室の温度を「強」に設定した方もいるでしょう。強モードは冷却力が高い分、モーターが長時間動きっぱなしになり、音も響きやすくなりがちです。
また、「強」設定のままだと、電力も多く消費するため、電気代も上がることが多いです。気温が下がるこれからの時期は「中」や「弱」に調整すると、音と電気代を抑えられるでしょう。
原因その3. 放熱スペースが足りない
冷蔵庫は冷やすとともに、熱を外に逃がす仕組みを持っています。背面や側面が壁にぴったりくっついていると、熱がこもってモーターがより強く回り、運転音も大きくなります。
しっかりと熱を逃がすためにも、3ドア以上なら左右5mm・上部50mmほどのすき間を確保しましょう。背面は、基本的には放熱スペースは必要ありませんが、湿気対策として30mmほど離すといいでしょう。
※放熱スペースは各メーカーや機種によって異なる場合があります。具体的な数値については、必ずお使いの冷蔵庫の取扱説明書をご確認ください。
それでも直らないときは故障の可能性あり!
扉の開け閉めを減らしても、温度設定を変えても、放熱スペースを十分に設けても音が止まらない……。そんなときは、ファンやコンプレッサーなど内部の部品に不具合があるかもしれません。
異常に大きい音や焦げたような臭いがする場合は、使用を中止してメーカーや販売店に相談しましょう。「そのうち直るだろう」と放っておかないようにしてくださいね。



