温泉が恋しい季節になりました
暑かった夏が嘘のように気温が低くなってきました。秋らしい季節をゆっくり味わう間もなく、冬の足音が近づいてきましたね。
さて、先日私は草津まで足をのばしました。
草津温泉の最寄り駅「JR長野原草津口駅」に到着すると、ちょうど各都市から着いたシャトルバスから多くの観光客が下車していました。硫黄の香りと湯けむりに包まれた街は一気ににぎやかに。到着した瞬間から私の心と体はゆるんでいくようでした。
草津温泉といえばやはり「湯畑」。
こんこんと湧き出る湯量の多さは圧倒的で、あの独特なひょうたん型のデザインが岡本太郎さんの手によるものだと知ると、より一層その芸術性を感じました。
かつて草津温泉は“年配の方の温泉地”という印象がありましたが、最近は若い世代や外国人観光客の姿も多く見られ、活気に満ちています。商店の看板にも英語表記が増え、働くスタッフさんの中には海外出身の方もいるようでしたが、日本の文化を理解し、大切にされている様子に心が温かくなりました。
小さな体験が旅の記憶をより愛おしいものにしてくれる
そして楽しみのひとつが“食べ歩き”。
私が立ち寄った「射的茶屋まつりや」では、焼きたてのお団子に自分で焼き印を押せる体験があり、SNSでも話題のスポットです。観光客のみなさんが笑顔で焼き印を押し、頬張る姿がとても印象的でした。こうした小さな体験が、旅の記憶をより愛おしいものにしてくれますね。
最後はもちろん、草津の湯。湯質はやわらかく、それでいて芯から温まる感覚。湯上がりの肌にあたる冷たい風も心地よく、季節の移ろいを全身で感じることができました。
これからの季節、心と体をほぐす時間を少しでも持てますように。
みなさんもぜひ、自分だけの“あたたまる場所”を見つけてみてくださいね。


