何気ない毎日を大事に過ごしてほしい
春は、旅立ちの季節。街で新しいスーツ姿の人や、大きな荷物を抱えて駅へ向かう若い子たちを見ると、なんだか自然と我が家の娘たちのことを思い出します。
今年22歳になる長女。来月19歳になる次女。
気がつけば、ふたりともそれぞれの場所で、自分の人生を歩き始めていました。
長女は大学4年生。就職活動の真っ最中で、アルバイトも掛け持ちしながら忙しい毎日を送っています。友人と暮らしながら、自分なりのペースで将来に向き合う姿に、親としては心配もありますが、それ以上に成長を感じています。
次女はこの春、就職をして一人暮らしをスタート。新しい環境で働きながら、資格取得にも挑戦しています。慣れない生活の中で、仕事も家事も全部自分でやっている姿を見ると、「ちゃんとやれてるんだな」と頼もしさを感じます。
同じ姉妹でも、選ぶ道も進むスピードも違うものですね。けれど、それぞれの場所で一生懸命頑張っている。それだけで十分だなと思います。
親になると、「夢を持ってほしい」「目標を見つけてほしい」とつい願ってしまうものです。私もそうでした。でも最近は、夢って無理に早く決めなくてもいいし、途中で変わってもいいんじゃないかなと思うようになりました。早いうちから受験や勉強に打ち込むことももちろん素晴らしいこと。将来のために努力する時間は大切です。一方で、友達と笑い合ったり、寄り道したり、たくさん遊んだり、自然の中で思いきり楽しんだり。そんな時間も同じくらい大事な経験だと思います。
遠回りに見える道でも、その子にとって必要な時間かもしれない。
立ち止まる時期があってもいい。
夢が変わってもいい。
元気でいてくれて、人に優しく、自分らしく笑って過ごしてくれたら、それだけで親としてはうれしいものです。
母も子も「完璧じゃなくて大丈夫」
娘たちが少しずつ親の手を離れていく今、寂しさがまったくないと言えば嘘になります。けれど、それ以上に「ここまで育ってくれてありがとう」という気持ちの方が大きいです。
いつか、子育てを卒業する日は訪れるのだと思います。毎日バタバタしていた時間も、お弁当作りも、送り迎えも、悩んで眠れなかった夜も、きっと振り返ればあっという間です。
だから今、子育て真っ最中のお母さんたちには、忙しい日々の中でも、どうかご自身の頑張りを認めてあげてほしいなと思います。完璧じゃなくて大丈夫。ちゃんと今日までやってきています。
子どもたちがそれぞれの道を元気に歩いていける未来を、そしてお母さんたち自身も笑顔で次の時間を楽しめる日が来ることを、心から願っています。


