今ここから、未来をひらく。
読者のみなさん、こんにちは。
街の空気がすっかり師走の色に変わりました。
スケジュールが埋まった手帳を見ると、「今年もあと少しだな……」と心がそっと動きます。
私はこの一年、スティーブン・R・コヴィー博士が書いた『7つの習慣』を何度も読みながら、自分の日常や仕事に向かう姿勢を丁寧に組み立て直す時間を過ごしました。
慌ただしい毎日の中でも、温かい飲み物を手にして読書を楽しむ。そして、深呼吸をする瞬間が今年はほんの少し増えたように感じます。
この時期になると、私は来年の手帳を購入しますが、これまではスマホのリマインダーやカレンダーアプリに頼ってしまい、結局は手帳を使い切れずに終わってしまう……。そんな繰り返しでした。でも、『7つの習慣』を読み進めていくとあることに気づいたのです。
「自分で目的を持ち、主体的に一日を選び取ること」 が実は人生の質を大きく変えるのだと。
その気づきに背中を押されるように、今年の手帳は覚悟を決めて向き合いました。
そこに書くのは予定だけではなく、その時の私の気持ち、習いたいこと、そして小さな悩みや感謝。
ページが増えるほど、まるで手帳が私自身の“軸”のように働き始めたのです。
思考は文字になると落ち着き、行動は言語化すると続きやすい—
そんな当たり前のようで知らなかったことを、この一年でじわりと実感しました。
2025年は、これまでの人生の中でもとくに濃く、豊かな時間が流れた一年でした。
さまざまな出会い、大切なご縁、そして人の温かさを全身で受け取る時間が本当に多かったように思います。
振り返ると、ときには悔しさや息詰まりもあったはずなのに、それすらも今は「私を支えてくれた風」だったのだと感じられる。そんな一年でした。
支えてくれた皆さまへ。
改めて心からの“ありがとうございます”を贈りたいです。
来年の目標は「自分をきちんと信じ抜く」
また、今年は感謝を噛みしめる日が増えた1年でもありました。
誰かが差し伸べてくれた小さな心遣いが、気づけば静かに私の背中を押してくれていた場面が何度もありました。
そして今、来年の手帳を開きながら思うのは——
新しい私の開拓。
これまでと同じやり方ではなく、未知に触れる勇気や、心が求める方向へ舵を切る勇気を一年のテーマにしてみたいと思っています。
小さなチャレンジでも、自分の枠をそっと押し広げてみる。
失敗してもいい、
寄り道してもいい。
その代わり、自分をきちんと信じ抜く私でいたい。
そんな気持ちで、2026年を迎えようとしています。
読者の皆さんの #イマココ は、どんな景色でしょうか?
慌ただしい12月こそ、ほんの数分だけでも自分の息遣いを整える時間を持てますように。
新しい一年がそれぞれにとって、“やさしく、たくましく、色鮮やかな始まり”となりますように。
そしてまた来月、ここで近況を分かち合えたら嬉しいです。
市井紗耶香


