今回は、実際にママさんから受けた相談をベースにお話しします。
不登校の子どもが「ヒマ〜」と言う
不登校ママ、T美さんからのご相談。
中学2年生の不登校の娘のことでご相談があります。
不登校から約半年。
最初は、私も夫も「学校に行きなさい」と毎日無言のプレッシャーを与えていたし、娘も嫌がっていたので家庭はピリピリしていました。
ですが、最近は私も「行きたくないなら仕方ない」と思えるようになってきて、時間の使い方もゲームばかりしていることも本人に任せていました。
そんな中、娘は最近やたら「ヒマ〜」「ゲームもネットも飽きてきた〜」と言ってきて、「ヒマだ〜」を連発します。
そんな娘に対して、何か今後に繋がりそうなことを提案してあげたいのですが、何かオススメはありますか?
何かさせたい!
不登校もある程度の期間が経つと、家で自由に過ごしていることに飽きてきた子どもは、「ヒマ〜」と言ってきます。今回ご相談いただいたT美さんのように、そんな子どもに何かをさせたい!というママはとても多いです。
それは、不登校の子どもが少しずつ心身ともに上向きになっていく過程を親がみるなかで「そろそろ何かすればいいのにな。」「そろそろ動き出してほしい!」と感じるようになるからです。
そうなると……
もう学校にいけるんじゃないか?
学校に行かなくても、何かはできるはず!
せめて学校の勉強の復習したら?
もしくは塾いく?
それともスポーツはどう?
プログラミングもいいんじゃない?
と、親が前のめりになって、暇なら何かしたらいいのにとついついあれこれ提案したり、即座にいろんなことに口出ししたくなります。
大切なのは「子どもが主体的に」
子どもに自ら主体的に何かにチャレンジしてもらいたい!と思うなら、
ヒマでヒマでやることがない!
退屈が耐えられない!
何かやりたい!
動きたくて動きたくてしょうがない!
なんかしたい!
マジでヒマーーー!暇すぎて退屈すぎて、何かやりたくてやりたくて仕方ない!
家でただ時間が過ぎていくだけの生活をしていることにもう飽きたから、とにかく動きたい!
本当にヒマすぎる!
このような気持ちを自ら体感し尽くすことがとても大切になってきます。
自ら体感し、自分でこのヒマな状況をなんとかしたい!と思うようになって初めて、
自分で考える。
自分で行動する。
自分の意思で主体的に動く。
に変わっていきます。
暇を味わい尽くす
自分で主体的に行動すると、それによる経験も結果もすべて自分の責任で受け止められます。
- やりたくてやったけど、自分に合ってないことがわかった。
- やってみて、おもしろくなかった。
- ちょっと自信になったから、また何かしたくなった。
- やってみたら、さらにこれにも興味が出たからやってみたい。
など、いろんな気持ちが湧いてきます。
もしこれがママに言われてとりあえずやってみたことなら、自分に合っていないことがわかったり、やっておもしろくなかった場合。
- せっかくママに進めてもらったのにまたダメだった。
となったり、また逆に、
- ママのせいで無駄なことをした。
- ママが必死でやらせようとするから気持ちが萎えてきた。
ということになるかもしれません。
子どもが心身ともに元気になり「ヒマ〜!」を連発すると、何かさせたい!私には何をさせるか?
どう提案しようか?という気持ちになりがちです。でもそこで焦らず、子どもが「暇に飽きた!」「退屈すぎて耐えられない!」という感覚を十分味わって、また自ら何かしたくなるのを見守りましょう。
ママにできること
不登校の子どもが「ヒマ〜!」と言ってきたら、子どもの代わりにいろいろ考えてあげるのではなく「そうなんだね〜。」とほうっておきましょう。
「ヒマすぎて退屈だし何か始めたいけど、何がいいかなあ?」と相談されたら、「何かやりたいことはないの?」と、子ども本人に考えさせ、子どもの中から気持ちを問いかける質問をしてみてください。
本人からの自発的な意志や行動を引き出すためにも、不登校の子どもの「ヒマ〜」は、飽きるほど味わい尽くさせてください。
私は、多くの不登校の子やそのママと関わっていたすが、オンラインサロンのママたちを見ていても、そのような子どもは自分の意思で一歩を踏み出しています。