老後のお金。夫婦・単身それぞれどのくらい貯めるべき?<40歳から知っておきたいお金の知識>

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 老後のお金。夫婦・単身それぞれどのくらい貯めるべき?<40歳から知っておきたいお金の知識>

2023.02.22

老後のお金は、教育費・住宅費と並んで「人生の3大支出」の1つと言われています。ちゃんと準備できるか不安に感じている方もいるとのではないでしょうか。まずは、いくら必要になるかざっくりと計算してみましょう。

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老後のお金はいくら必要?

パソコンで調べる夫婦出典:www.photo-ac.com

老後のお金は、いくら準備すればいいのでしょうか?
下記の式から老後のお金を見積もります。

老後のお金=(老後の生活費ー公的年金)×老後の年数

計算式は簡単ですが、それぞれに入る数字をどうすべきか悩みますよね。
1つずつ順番に見ていきましょう。

老後の生活費は臨時の出費も含めて考える

旅行をする女性出典:www.photo-ac.com

老後の生活費は、日々の生活費以外に家電などの買い替えや住宅の修繕費、冠婚葬祭費や子や孫へのお祝い金、旅行などの余暇費といった臨時の出費も含めて考える必要があります。

家計は家庭ごとの事情により大きく変わるうえに、15年、20年先には家族の人数や健康状態の変化などどんな生活をしているか想像するのは難しいですね。

令和3年の総務省の家計調査報告によると、高齢者の月額支出の平均値は夫婦2人なら約26万円、単身世帯なら約14万円です。
このデータはあくまでも平均値ですが、老後の生活費が全く予想できないという方は、統計データを参考に老後の生活費を見積もってみましょう。

公的年金の金額を確認しましょう

ねんきんネット出典:www.nenkin.go.jp

日本には、老後の生活を支える国民年金や厚生年金という高齢になった場合に生涯受け取れる公的年金制度があります。

saita世代(40代~)なら受給開始は基本65歳から。おおまかな年金見込額を知るには、日本年金機構から毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」を確認するのが一番簡単です。ただし、50歳未満の方に届くねんきん定期便は、これまでの加入実績による年金見込み額しか記載されていないので、今後の加入状況による年金額が反映されていません。

より実際に近い金額を知りたいなら、日本年金機構のHPまたはマイナポータルから「ねんきんネット」にログインすると今後の加入予定を反映させた年金額をシミュレーションすることができます。
パートナーがいる方は、一緒に確認してみるのもいいですね。

日本女性の平均寿命は87.57歳

仕事を楽しむ高齢女性出典:www.photo-ac.com

「生涯現役」と考えている自営業の方もいれば、定年退職後も嘱託(しょくたく)やパートで働き続ける方もいます。老後生活に入る年齢は、自分で決めることができます。また、現在の日本の平均寿命は、男性81.47歳・女性87.57歳です。この数字から、老後のお金も95歳くらいまでは生きると考えて計算するのがいいでしょう。
例えば、年金見込額が276万円(夫180万円・妻96万円)の夫婦が、月28万円(年336万円)で30年間生活する場合、老後のお金は1,800万円準備する必要があります。
(336万円-276万円)×30年=1,800万円

お得な制度を使って効率的に準備

iDeCo NISA出典:www.photo-ac.com

老後のお金が見積もれたら、どう準備するかを考えましょう。
老後のお金の貯め方は、貯金だけでなくiDeCoやNISAの他に国民年金基金や生命保険など税金面でお得になる制度を使って準備するのが効率的です。会社員なら退職金や企業年金といったお勤め先の制度でどのくらい準備できるかも確認しておきましょう。

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著者

山根純子

山根純子

マイライフエフピー®認定ライター 結婚・出産・専業主婦を経て、社労士事務所で社会保険・労働保険の実務を20年以上経験。お金は「貯め時」もあれば、「使い時」もあります。 妻となっても母となっても、女性が自分のやりたいことがやれるようにお金の面のサポートさせていただきます。

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