長時間の天日干しはNG!「タオル」のやわらかい肌触りとふんわり感を復活させる方法

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 長時間の天日干しはNG!「タオル」のやわらかい肌触りとふんわり感を復活させる方法

2023.03.23

洗濯研究家の平島利恵です。毎日使うタオル。買った時はふわふわだったのに、お洗濯を重ねるうちにゴワゴワ硬くなってしてしまうことはありませんか?今回は、ゴワゴワの原因と、ふわふわに戻すお洗濯方法をご紹介します。タオルのふわふわな触感に大切なのは「パイル」です。

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もくじ

タオルが固くごわごわになってしまう理由
洗濯時の水量不足
すすぎ不足
長時間の天日干し
もう一度ふわふわに!タオルの正しいお手入れ方法
十分な水量でよく洗い、しっかりすすぐ
柔軟剤の使用は控える
煮洗いで繊維を柔らかく
パイルを立ちあ上がらせるように干す
乾燥機で乾かす

タオルが固くごわごわになってしまう理由

タオルに使われるパイル生地は、糸がループ状になっており、このパイルが立っていると、タオルの手触りは柔らかく、ふわふわになります。

使い込むうちにタオルがゴワゴワ固くなってしまうのには、大きく3つの原因が考えられます。

洗濯時の水量不足

タオルを洗濯するとき、水の量が少ないと洗濯槽内で衣類同士の摩擦が起き、パイルが傷ついてしまいます。
そのためタオルをお洗濯するときは、衣類の詰め込みすぎに注意し、十分な水量で洗濯をすることが大切です。

すすぎ不足

すすぎが不十分だと、洗剤や汚れのすすぎ残しがパイルの隙間に蓄積し、パイルが立つのを阻害する原因となります。

長時間の天日干し

長時間天日干しをすると、タオルが乾燥しすぎ、生地が硬くなってしまいます。
また、紫外線の強い夏の時期は、紫外線の影響でタオルの生地が傷んでしまいます。

タオルの生乾き臭を防ぐためには、短時間で乾かせる天日干しが効果的ですが、タオルが乾いたら早めに取り込むことが大切です。
すぐに取り込めず、長時間干す時は、陰干しがおすすめです。

もう一度ふわふわに!タオルの正しいお手入れ方法

十分な水量でよく洗い、しっかりすすぐ

十分な水量で洗う出典:stock.adobe.com

十分な量の水で洗うことで、パイルがしっかりと洗われ、良い状態となります。
洗濯物の量は洗濯機の8分目を目安に、詰め込みすぎに注意しましょう。
洗濯物の量が多くなってしまうときには、高水位に設定するのもおすすめです。

パイル内の汚れ・洗剤残りを防ぐため、「すすぎ1回でOK」という洗剤でも、必ず2回以上すすぐようにしましょう。

柔軟剤の使用は控える

柔軟剤はNG出典:www.canva.com

タオルを洗濯する際、柔軟剤は使用しないことをおすすめします。

柔軟剤によりタオルの生地がコーティングされ、吸水力が失われてしまいます。
吸水力が低下すると、何度も拭くことになり、それによりタオルが摩耗し、生地が傷んでしまいます。
どうしても柔軟剤を使いたい場合は、規定よりも少なめの量でご使用ください。

煮洗いで繊維を柔らかく

煮洗いで繊維を柔らかく出典:www.canva.com

小さなタオルの場合は、煮洗いをするのも効果的です。

料理で使わない古鍋に水を入れ、洗濯用洗剤を溶かして火にかけます。
沸騰後は弱火にし、タオルを入れて煮洗いします。これで繊維が柔らかくなります。
煮洗い後は、お湯を捨て、洗濯機ですすぎ・脱水をします。(※ヤケドにご注意ください)

パイルを立ちあ上がらせるように干す

洗濯後は早めに洗濯機から出し、干すようにしましょう。
濡れたしたまま放置してしまうと、パイルが圧縮されたまま表面が乾いてしまいます。

洗濯後のタオルは、パイルがつぶれているので、そのまま干すだけではパイルが立ち上がらず、ゴワゴワと硬い仕上がりになってしまいます。
干す前に、タオルを逆目に撫でてパイルを立たせておくと、乾いたときにふわふわになります。(※撫でて抵抗がある方が逆目です)

枚数が多い時は、タオルの両端を持って、勢いよく4~5回上下に振るのもおすすめです。
ゴワゴワが気になる時は10回ほど振り、パイルを立たせるようにしましょう。

乾燥機で乾かす

乾燥機を使うとタオルが簡単にふわふわになります

乾燥機をお持ちの方は、乾燥機の使用がおすすめです。
乾燥機を使うと、タオルの繊維に空気を含ませることができるので、簡単にふんわりとした柔らかな質感に仕上がります。

毎日お肌に直接触れる使うタオルだからこそ、ふわふわ・心地よい状態をキープしたいですよね!
タオルをしっかり洗い・すすぐことは、タオルの黒ずみや嫌なニオイの防止にも効果があります。
ちょっとした一工夫で、お気に入りのタオルを、長くふわふわにお使い頂けると嬉しいです。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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