タオルが固くごわごわになってしまう理由
タオルに使われるパイル生地は、糸がループ状になっており、このパイルが立っていると、タオルの手触りは柔らかく、ふわふわになります。
使い込むうちにタオルがゴワゴワ固くなってしまうのには、大きく3つの原因が考えられます。
洗濯時の水量不足
タオルを洗濯するとき、水の量が少ないと洗濯槽内で衣類同士の摩擦が起き、パイルが傷ついてしまいます。
そのためタオルをお洗濯するときは、衣類の詰め込みすぎに注意し、十分な水量で洗濯をすることが大切です。
すすぎ不足
すすぎが不十分だと、洗剤や汚れのすすぎ残しがパイルの隙間に蓄積し、パイルが立つのを阻害する原因となります。
長時間の天日干し
長時間天日干しをすると、タオルが乾燥しすぎ、生地が硬くなってしまいます。
また、紫外線の強い夏の時期は、紫外線の影響でタオルの生地が傷んでしまいます。
タオルの生乾き臭を防ぐためには、短時間で乾かせる天日干しが効果的ですが、タオルが乾いたら早めに取り込むことが大切です。
すぐに取り込めず、長時間干す時は、陰干しがおすすめです。
もう一度ふわふわに!タオルの正しいお手入れ方法
十分な水量でよく洗い、しっかりすすぐ
十分な量の水で洗うことで、パイルがしっかりと洗われ、良い状態となります。
洗濯物の量は洗濯機の8分目を目安に、詰め込みすぎに注意しましょう。
洗濯物の量が多くなってしまうときには、高水位に設定するのもおすすめです。
パイル内の汚れ・洗剤残りを防ぐため、「すすぎ1回でOK」という洗剤でも、必ず2回以上すすぐようにしましょう。
柔軟剤の使用は控える
タオルを洗濯する際、柔軟剤は使用しないことをおすすめします。
柔軟剤によりタオルの生地がコーティングされ、吸水力が失われてしまいます。
吸水力が低下すると、何度も拭くことになり、それによりタオルが摩耗し、生地が傷んでしまいます。
どうしても柔軟剤を使いたい場合は、規定よりも少なめの量でご使用ください。
煮洗いで繊維を柔らかく
小さなタオルの場合は、煮洗いをするのも効果的です。
料理で使わない古鍋に水を入れ、洗濯用洗剤を溶かして火にかけます。
沸騰後は弱火にし、タオルを入れて煮洗いします。これで繊維が柔らかくなります。
煮洗い後は、お湯を捨て、洗濯機ですすぎ・脱水をします。(※ヤケドにご注意ください)
パイルを立ちあ上がらせるように干す
洗濯後は早めに洗濯機から出し、干すようにしましょう。
濡れたしたまま放置してしまうと、パイルが圧縮されたまま表面が乾いてしまいます。
洗濯後のタオルは、パイルがつぶれているので、そのまま干すだけではパイルが立ち上がらず、ゴワゴワと硬い仕上がりになってしまいます。
干す前に、タオルを逆目に撫でてパイルを立たせておくと、乾いたときにふわふわになります。(※撫でて抵抗がある方が逆目です)
枚数が多い時は、タオルの両端を持って、勢いよく4~5回上下に振るのもおすすめです。
ゴワゴワが気になる時は10回ほど振り、パイルを立たせるようにしましょう。
乾燥機で乾かす
乾燥機をお持ちの方は、乾燥機の使用がおすすめです。
乾燥機を使うと、タオルの繊維に空気を含ませることができるので、簡単にふんわりとした柔らかな質感に仕上がります。
毎日お肌に直接触れる使うタオルだからこそ、ふわふわ・心地よい状態をキープしたいですよね!
タオルをしっかり洗い・すすぐことは、タオルの黒ずみや嫌なニオイの防止にも効果があります。
ちょっとした一工夫で、お気に入りのタオルを、長くふわふわにお使い頂けると嬉しいです。