家族みんなで身に付けるべきコスト感覚
家計を管理しているお母さんだけが、節約節約と毎日頑張っていても、残念ながらなかなか成果がでません。家族みんなで「コスト感覚」を身に付けて、無駄使いをしないようにすることが大切です。ここで言うコスト感覚とは、「これにはいくらかかっているか」というコストについて、いつも考えながら生活することを言います。
例えば、電気代や水道代です。子どもたちは、電気や水は自由に使えるものだという認識をもっています。しかし、これらには毎月費用が発生しており、使った分だけお金がかかることを教えましょう。
特に最近は電気代が値上がりしています。使っていない電気を消すようにする、クーラーやヒーターなどの空調設備は電気代が高いので無闇に使わないなど、コスト感覚を身に着けてもらいましょう。
コスト感覚は、ぜひ夫にも持ってもらうことが大切です。ビールなどのお酒やたばこなどの嗜好品は、仕事など忙しい日々の息抜きではありますが、購入するたびにコストがかかります。毎月夫が自分の嗜好品のためにいくらぐらい使っているか認識してもらいましょう。
節約する方法
具体的に家族で節約するためのポイントを3つご紹介します。
1.家族全員で家計簿をチェックする
お母さんだけが家計簿をつけていても、コスト感覚は身に付きません。夫はもちろん、子どもが小学生くらいになったら、毎月どのくらいお金がかかっているのか、情報を共有してみましょう。
例えば、妻に家計管理を任せきりというケースは、夫も一緒に内容をチェックして節約できるところはないか考えてみましょう。また、小学生くらいの子どもには、自分が通っている習い事にはどのくらいお金がかかっているのか、レストランでの外食にはどのくらいお金がかかるのかなど、身近で分かりやすいものから一緒にチェックしてみるのがおすすめです。
2.大きな買い物前には家族会議
電化製品や家具、その他金額が大きいものを購入する場合は、家族で本当にそれが必要なのか吟味してみましょう。また、家族旅行やレジャー施設にお出かけをする場合にも、本当にお金を払って行く価値があるものか、家族で考えてみましょう。
例えば、子どもたちには「旅行はお金がかかるものだけど、その分素晴らしい経験ができるもの」であることを教えるいいきっかけになります。博物館や科学館などでは、たくさんの経験をして、多くを学び取ろうとする子どもの意欲も違ってくるかもしれません。
3.コンビニには行かないようにする
そして、普段の買い物では家族みんなコンビニにはあまり行かないようにしましょう。コンビニで売られている商品は、スーパーに比べると割高です。また、お菓子や飲み物など、必要のないものまでついつい買ってしまうリスクがあります。緊急事態以外は、あまりコンビニには行かないように、家族で協力してみましょう。
家族みんなでコスト感覚をあわせる!
日本では引き続き物価高が続いており、生活が苦しいと感じている方もいるかもしれません。
少しでも節約したいと考えている場合は、家族みんなで最近の物価高の状況について理解し、お金の管理について協力していくことが大切です。夫はもちろん、子どもたちも巻き込んでコスト感覚を合わせ、家計をまわしていけるように工夫してみましょう。