白Tシャツの「黄ばみ」をこすらずラクに落とす洗濯術

家のこと

stock.adobe.com

2023.08.22

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。首元の頑固な黄ばみ。ブラシでゴシゴシ洗いしていませんか?擦り洗いをすると、衣類が傷んでしまい、長く着ることが出来なくなってしまいます。今回は手間をかけずに黄ばみを落とすお洗濯テクニックをご紹介します!

広告

黄ばみ・黒ずみの原因は、皮脂の汚れ

黄ばみの汚れは皮脂汚れ

頑固な黄ばみの原因は、身体から出る汗や皮脂の汚れです。

簡単に落ちそうな汗の汚れですが、汗に含まれるタンパク質汚れは洗濯機にかけるだけでは落とし切れず、衣類に蓄積します。
それが時間の経過とともに酸化し、黄ばみとして現れ、更にホコリなどが付着すると黄ばみは黒ずみに変化します。

落としにくい黄ばみ・黒ずみは、やみくもにゴシゴシ洗うのではなく、つけ置き洗いで衣類から溶かし出して落としましょう。

こすり洗い不要!つけ置きだけ!黄ばみの落とし方

皮脂の汚れはお湯で溶かし出そう

皮脂汚れはお湯を使うことで溶け出すため、黄ばみを落とすには、高濃度洗浄液でつけ置き洗いをしましょう。
お湯を使うと洗剤の洗浄成分の働きもよくなります。
(油で汚れた食器を洗う時に、お湯を使うと汚れが落ちるのと同じです)

襟の黄ばみをつけ置きで落とそう

酸性の汚れである皮脂汚れには、アルカリ性の粉洗剤がおすすめです。
相反するアルカリ性の洗剤を使うことで、化学的に中和反応が起き、汚れが落ちやすくなります。
液体洗剤に比べ、粉洗剤のほうが洗浄力が高くなります。

黄ばみを落とすために、漂白剤を使っている方もいらっしゃると思います。
漂白剤と洗剤では、汚れを落とすメカニズムが異なります。

漂白剤:汚れの色素ごと化学反応で破壊することで汚れを落とします
洗剤:界面活性剤が汚れに吸着し、衣類から汚れを引きはがします

漂白剤のほうが汚れを落とす効果は高いものの、繊維への負担も大きくなります。
衣類や汚れの種類により使い分けが大切です。

今回は、洗剤を使った汚れの落とし方をご紹介します。

つけ置き洗いの手順

※つけ置き洗いの前に、必ず洗濯表示をご覧ください。

1.40~45℃のお湯に、アルカリ性粉洗剤をよく溶かします(使用量は洗剤パッケージ参照)

しっかり溶かさないと洗浄効果を十分に発揮できないので注意しましょう!しっかり溶かさないと洗浄効果を十分に発揮できないので注意しましょう!

2.衣類がしっかり洗浄液に浸かるよう入れ、30分~2時間ほどつけ置きします

時間が経つと汚れが浮き出てきます時間が経つと汚れが浮き出てきます

3.洗浄液ごと洗濯機に入れ、洗濯機にかけます。(温水洗いがおすすめ!)

洗濯機にかけるときは、すすぎ2回以上!汚れをしっかりすすぎます洗濯機にかけるときは、すすぎ2回以上!汚れをしっかりすすぎます

温水洗いでさらに洗浄力UP!

つけ置き洗いした衣類を洗濯機にかける際、温水洗いをすることで洗浄力がさらにUPします。
温水洗い機能がない洗濯機でも、お湯取りホースを使えば、簡単です!
※お風呂の残り湯には雑菌が含まれるため、使用しないでください。

毎日の家事をもっと楽に♪

正しくお洗濯をして、落ちないストレスとさようなら!正しくお洗濯をして、落ちないストレスとさようなら!

洗濯で汚れを落とすメカニズムは実は科学的なものです。

汚れの原因を知り、それに合わせた正しい落とし方を知ることで、家事の手間とストレスを減らすことができます。
仕事・家事・育児と忙しい毎日を送っているからこそ、手間をかけずにできる「つけ置き洗い」を是非試してみてください!

皆さんのお洗濯がもっと「楽」で「楽しい」時間に変わりますように。

広告

著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る