黄ばみ・黒ずみの原因は、皮脂の汚れ
頑固な黄ばみの原因は、身体から出る汗や皮脂の汚れです。
簡単に落ちそうな汗の汚れですが、汗に含まれるタンパク質汚れは洗濯機にかけるだけでは落とし切れず、衣類に蓄積します。
それが時間の経過とともに酸化し、黄ばみとして現れ、更にホコリなどが付着すると黄ばみは黒ずみに変化します。
落としにくい黄ばみ・黒ずみは、やみくもにゴシゴシ洗うのではなく、つけ置き洗いで衣類から溶かし出して落としましょう。
こすり洗い不要!つけ置きだけ!黄ばみの落とし方
皮脂汚れはお湯を使うことで溶け出すため、黄ばみを落とすには、高濃度洗浄液でつけ置き洗いをしましょう。
お湯を使うと洗剤の洗浄成分の働きもよくなります。
(油で汚れた食器を洗う時に、お湯を使うと汚れが落ちるのと同じです)
襟の黄ばみをつけ置きで落とそう
酸性の汚れである皮脂汚れには、アルカリ性の粉洗剤がおすすめです。
相反するアルカリ性の洗剤を使うことで、化学的に中和反応が起き、汚れが落ちやすくなります。
液体洗剤に比べ、粉洗剤のほうが洗浄力が高くなります。
黄ばみを落とすために、漂白剤を使っている方もいらっしゃると思います。
漂白剤と洗剤では、汚れを落とすメカニズムが異なります。
漂白剤:汚れの色素ごと化学反応で破壊することで汚れを落とします
洗剤:界面活性剤が汚れに吸着し、衣類から汚れを引きはがします
漂白剤のほうが汚れを落とす効果は高いものの、繊維への負担も大きくなります。
衣類や汚れの種類により使い分けが大切です。
今回は、洗剤を使った汚れの落とし方をご紹介します。
つけ置き洗いの手順
※つけ置き洗いの前に、必ず洗濯表示をご覧ください。
1.40~45℃のお湯に、アルカリ性粉洗剤をよく溶かします(使用量は洗剤パッケージ参照)
2.衣類がしっかり洗浄液に浸かるよう入れ、30分~2時間ほどつけ置きします
3.洗浄液ごと洗濯機に入れ、洗濯機にかけます。(温水洗いがおすすめ!)
温水洗いでさらに洗浄力UP!
つけ置き洗いした衣類を洗濯機にかける際、温水洗いをすることで洗浄力がさらにUPします。
温水洗い機能がない洗濯機でも、お湯取りホースを使えば、簡単です!
※お風呂の残り湯には雑菌が含まれるため、使用しないでください。
毎日の家事をもっと楽に♪
洗濯で汚れを落とすメカニズムは実は科学的なものです。
汚れの原因を知り、それに合わせた正しい落とし方を知ることで、家事の手間とストレスを減らすことができます。
仕事・家事・育児と忙しい毎日を送っているからこそ、手間をかけずにできる「つけ置き洗い」を是非試してみてください!
皆さんのお洗濯がもっと「楽」で「楽しい」時間に変わりますように。