身体に流れるリンパ液の役割
私たちの全身には、リンパ液が巡っています。リンパ液は体内に入り込んだウイルスや細菌を捕まえて、リンパ節へ運んでくれる役割があります。主な成分は、血液中の液体成分である「血漿(けっしょう)」です。
このリンパ液が通る道をリンパ管といい、リンパ管のとくに大きな通り道を「リンパ節」と呼びます。リンパ節は、私たちの体内に600箇所ほどあるといわれています。
そのうちの一つが股関節(=鼠蹊部)にあり、リンパ液が運んできたウイルスや細菌、がん細胞などをチェックする大型の手荷物検査状のような場所として機能しています。
股関節の詰まりとは?
股関節の詰まりとは、わかりやすく例えると、リンパ液の主成分となっている血漿(けっしょう)が流れている血液自体がドロドロ状態になってしまい、それが影響してリンパ液もスムーズに流れていかないというイメージです。
流れの悪さは水分不足も原因の一つですが、水分を適量摂っているのに浮腫む・下半身太りが気になるという方は、筋肉の収縮運動が低下しているかも……。本来流れるべき血液がスムーズに流れず、股関節のリンパ節で悪いものが大渋滞している可能性があります。
股関節の詰まりがひどい場合には、その部分を軽く押しただけで強い痛みを感じる人もいます。ほかにも、リンパ節が詰まることで起こる主なデメリットを以下に記載しました。
リンパ節が詰まると起こるデメリット
- むくみ
- 頭痛や肩こり
- 肌荒れ
- 便秘
- 身体の冷え
- 免疫機能の低下
股関節に老廃物を溜め込まないようにするには、運動不足の解消(筋肉を伸ばしたり動かしたりする)が有効的です。そのほかにも深い呼吸をする、体を冷やさないようにする、長時間座った姿勢を取らないようにするといった方法があります。
今回は運動不足の解消と、呼吸を深めることにフォーカスしたヨガポーズをご紹介します。
さっそく、次のやり方をチェックしていきましょう。
老廃物をスッキリ流すヨガポーズ
今回のポーズは、布団やベッド上で行ってもOKです。場所や時間帯など必要に応じてヨガマットなどを使用し、背中が痛くない状態で行ってみてください。
やり方
- 仰向けになり軽くアゴをひく
- 足の裏同士を合わせて、足をひし形にする
- 両腕は身体の横に伸ばし、手のひらは天井へ向ける
- 太ももはできるだけ外回しを意識する
- 腰が反りすぎないように気をつけながら、7〜8呼吸ほど繰り返す
いつやればいい?
基本的に一日の中でどのタイミングに行っても問題ありません。おすすめは、夜寝る前に布団に入ったタイミング。一日に溜まった老廃物を流すイメージで股関節の筋肉を伸ばし、緊張を緩めてあげましょう。
ポイント
呼吸は止めずに一呼吸10秒(4秒で吸い、6秒で吐く)くらいかけて行います。
自分の足の体重を全て地面の方向へ預けるようなイメージで力まずに行いましょう。リラックス効果も高いポーズですので、入眠効果も期待できますよ!
まとめ
今回は寝たままでき、ヨガの経験がない方も取り組みやすいポーズをご紹介しました。ポーズを終えた後に足が軽くなる感じがあれば大成功!ぜひ、今夜から試してみてくださいね。