残念1. 洗剤と一緒に投入している
柔軟剤と洗剤の投入口は、なぜ違うのでしょうか。実は、洗剤と柔軟剤は、洗濯槽に投入されるタイミングが全く違うんです。
洗剤は「洗い」の工程で投入され、洗剤入りの水で衣類を洗います。そのあと、「一番最後のすすぎの水」に柔軟剤は投入されます。
洗剤と柔軟剤を一緒にいれるのは、シャンプーとコンディショナーを一緒に混ぜて使っているようなもの。これでは、どちらも本来の役割を果たすことができません。
洗濯前に洗濯槽に直接入れるのも、同様の理由でNGです。洗剤・柔軟剤は、それぞれの投入口に入れます。
間違えて入れてしまった時の応急処置
投入口を間違えた時、洗濯前であればケースを出して洗い、正しく入れ直します。
洗濯後に気付いた時は、洗い直しが必要です。洗いの水に柔軟剤、すすぎの水に洗剤が入っているため、汚れも洗剤成分も衣類に残ったままになっているからです。
残念2.すすぎが足りず黒ずむ
柔軟剤の効果を十分発揮するには、しっかりすすぎ、衣類が清潔に洗えている状態でなくてはなりません。
衣類に汚れが残ったまま柔軟剤を使用すると、汚れを引き寄せ一緒にコーティングしてしまうため、黒ずみ・嫌なニオイの原因となります。
柔軟剤を使用する場合は、すすぎの回数を2回以上に設定し、衣類から汚れを洗い流した上で使用しましょう。
ドラム式で衣類・タオルが黒ずむ理由
縦型洗濯機に比べて少ない水量で洗濯するドラム式洗濯機の場合は、すすぎが不足しがちです。ドラム式で黒ずみが気になる場合は、衣類の量を5~7割まで減らして洗濯すると、改善されます。
縦型の場合も、衣類の量は8割程にとどめ、よく洗うことで、衣類の黒ずみを防ぐことができます。
残念3. ニオイを誤魔化すために使う
タオルや衣類から嫌なニオイがするとき、皆さんはどうしますか?柔軟剤の量を増やしている方は注意が必要です。
柔軟剤は、衣類を柔らかく仕上げる仕上げ剤です。コンディショナーで頭の汚れやニオイが落とせないように、柔軟剤でも汚れ・ニオイそのものを落とすことはできません。
最近は、消臭を謳った柔軟剤も沢山発売されていますが、ニオイの元そのものを消せるわけではありません。
汚れやニオイを落とすのは洗剤の役割です。ニオイが気になる衣類は、洗い・すすぎの工程で、汚れをしっかり落とすことが大切です。
ニオイや黒ずみ対策に「衣類の量」「すすぎの回数」を見直そう
■縦型の場合
- 衣類量:8割まで
- 洗いの時間:11分以上
- すすぎの回数:2回以上
■ドラム式の場合
- 衣類量:7割まで
- 洗いの時間:11分以上 ※温水洗いを使うと◎
- すすぎの回数:2回以上
柔軟剤を使わないほうが良いもの3選
柔軟剤は、衣類の繊維をコーティングし、柔らかく仕上げますが、そのコーティングが吸水性などを低下させることもあります。柔軟剤の使用を控えるべきアイテムを3つ紹介します。
タオル
柔軟剤を使うことで肌ざわりはよくなりますが、吸水力も下がります。ふんわりとさせたいし、吸収力も下げたくない場合は、数回に1回くらいの頻度で柔軟剤を使用するのがおすすめの洗濯の仕方です。
撥水・防火加工されたもの
撥水加工や防火加工の上から柔軟剤でコーティングしてしまうため、撥水・防火機能が低下します。撥水・防火加工された衣類の洗濯には柔軟剤を控えましょう。
マイクロファイバー素材のもの
柔軟剤には静電気を抑える効果があります。マイクロファイバーは静電気の力で埃を吸着する特長がありますが、この吸着効果が弱まってしまいます。タオル同様、吸水性も下がるため、柔軟剤の使用は控えましょう。
柔軟剤は衣類を柔らかくし、特に乾燥する冬の時期は静電気対策にも効果的です。ですが柔軟剤の使い過ぎ、洗濯の仕方が間違っていると洗濯の仕上がり方がまるで変わってしまいます。ぜひ正しい使い方をお試しください。