教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
幸福度が下がる電車内で避けたい行動3つ
通勤中のせっかくの時間を「幸福度を高める方法」で使うか、「幸福度を下げてしまう方法」で使うか、意識したことはありますか?
今回は、幸福度を下げてしまう電車内の過ごし方と、その改善策をお届けします。
1.ネガティブなニュースに浸る
電車の中で、ニュースチェックをしている人は多いと思います。ニュースの中でも、ネガティブなニュースばかり見ていると気分が落ち込みやすくなります。
心理学の研究では、ネガティブな情報に長時間さらされているとストレスレベルが下がり、幸福度が低下することが分かっているのです。
犯罪や災害の情報を見て憂うつになり、一日中気分が晴れなかったという経験はありませんか?
時事に通じておくことも大切ですが、影響を受けやすい人は、癒しの動物の動画や趣味に関する情報を取り入れることも心がけましょう。
2.目的がないスマホ操作
電車の中で無意識にスマホを操作していると、時間を無駄に過ごすことになります。
スタンフォード大学の研究によると、スマホ依存は集中力を低下させ、満足感も減少することが分かっています。特に、ソーシャルメディアをなんとなくスクロールしていると、自分と他人を比較してしまい、自己評価が下がってしまうことも。
この時間を活用して、読書や音楽を聴くなど、自分の心が豊かになる時間へと変化させてあげましょう。
3.身体に悪い姿勢
電車で座るときや、つり革につかまって立つときの姿勢を意識したことはありますか?
猫背や骨盤が歪むような姿勢を続けると、身体的な疲れだけでなく、精神的な疲れを引き起こすこともあります。
ラクな姿勢ではなく、体の歪みを整える姿勢や、電車内で周りに迷惑をかけずにできるエクササイズを取り入れてみるのはいかがでしょうか。電車の時間をうまく活用して、美脚のためのエクササイズ時間にしているモデルさんもいます。
姿勢が悪いと血流が悪くなり、脳への酸素供給が不足するため、集中力や気力の低下につながることも。姿勢を改善することで、体への負担を減らし、精神的なリフレッシュも期待できます。
短時間の運動でも気分が向上し、幸福感を高めることができます。血流が良くなる姿勢を取り入れてみましょう。
日々の幸せや健康は、自分の意識によってつくられます。電車での時間が幸福度を下げるものになっていないか、ぜひ見直してみてくださいね。