もみ洗いや擦り洗いNG!「つけ置き洗い」で“もっと楽に汚れを落とす”コツ【洗濯研究家から学ぶ】

家のこと

2024.12.03

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。YシャツやTシャツの汚れが気になった時、ついもみ洗いや擦り洗いをしていませんか? 確かに汚れは落ちるものの、時間がかかる上に手が荒れたり、生地を傷めたりすることも。 家事や育児、仕事で忙しい方にこそおすすめしたいのが「つけ置き洗い」です。高濃度の洗浄液でつけ置きして、洗濯機にかけるだけで、繊維の奥に染み込んだ汚れまでスッキリ落とすことができるんです。今回は、つけ置き洗いのやり方と汚れ落ちがUPするコツをご紹介します。

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つけ置き洗いで「もみ洗い不要」になる3つの理由

アルカリ性洗剤の高い洗浄力

1.アルカリ性粉末洗剤の強力な洗浄力
液体洗剤よりも洗浄力の高いアルカリ性粉末洗剤を使うことで、頑固な汚れやニオイの元も効果的に落とせます。

2.お湯を使うと洗剤の効果がUP
40℃程のお湯を使うと、皮脂汚れやタンパク質汚れが溶け出しやすくなり、洗剤の洗浄力も高まります。

3.高濃度の洗浄液が繊維の奥まで浸透
洗濯機洗いよりも洗剤を多く使用した高濃度洗浄液が汚れを浮かすので、もみ洗いをしなくても汚れがスッキリ落ちます。

つけ置き洗いのメリット

つけ置き洗いのメリット

1. 時間の節約
つけておくだけでOKなので、手間をかけず他の家事や育児、仕事の合間にできます。(夜つけ置きし、朝洗濯機にかけるのもOK!)

2. 衣類への優しさ
もみ洗いや擦り洗いと違い、つけ置き洗いは衣類への負担が少ないため、生地が傷みにくく長持ちします。

3. ニオイまでスッキリ
皮脂汚れやタンパク質汚れをしっかり分解するので、嫌なニオイの原因から解消できます。

洗剤と漂白剤の違い

洗剤と漂白剤の違い

「シミ抜き」「つけ置き」というと、酸素系漂白剤を使用するイメージがある方も多いのではないでしょうか。洗剤と漂白剤は、どちらも衣類の汚れを落とす働きがありますが、実は落とし方のアプローチが異なります。

洗剤は、繊維についた汚れや皮脂を主に界面活性剤の力で浮かせて落とします。
一方漂白剤は、汚れやシミの色素を化学変化で分解して無色化します。

衣類への負担を考えると、汚れやシミが気になるときは、まずは洗剤で汚れを浮かせて落とし、それでも落ちない頑固な汚れに漂白剤を使う方法をおすすめします。

汚れが気になる衣類は「つけ置き洗い」で解決

基本のつけ置き洗い手順

つけ置き洗いの手順

1.洗剤を溶かす
40~45℃のお湯にアルカリ性粉末洗剤を溶かします(酸素系漂白剤を加えるとさらに効果的)。

2.衣類をつけ置きする
衣類をゆっくり浸け込み、しっかり洗浄液に浸かるようにします。YシャツやTシャツなら夜から朝までつけ置きしてもOK。

3.洗濯機にかける
つけ置き後はすすぎを2回以上に設定し、洗濯機で洗います。汚れや臭いが気になる場合は3回以上のすすぎがおすすめです。

※熱に弱い素材やウールなどアルカリ性洗剤が使用できない素材もあるので、つけ置き前に必ず洗濯表示を確認しましょう。

つけ置き洗いで汚れ落ちをさらにUPさせるコツ

汚れ落ちをUPさせるコツ

1.着用後すぐに洗う
汚れは放置すると酸化して落ちにくくなります。できるだけ早めにケアしましょう。

2.汚れた部分に直接洗剤を塗布
襟元や袖口など汚れが目立つ部分には、液体洗剤を塗布してからつけ置きすると効果的です。

3.素材に応じて時間を調整
ゴムなどが含まれる衣類は、つけ置き時間を1時間以内に。ゴムが傷むのを防ぎます。

忙しい方にこそ試してほしい

忙しい方にこそ試してほしい

つけ置き洗いは、もみ洗いの手間を省きながら汚れやニオイをしっかり落とせる洗濯法です。仕事や育児や家事に追われる方々にとって、家事の効率化は大きなテーマです。もみ洗いをやめて「つけ置き洗い」を取り入れることで、家事の負担を減らすと、時間にも余裕が生まれます。ぜひこのシンプルな洗濯術を日常に取り入れてみてください。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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