【2025年の手帳選び】和気文具店長の「やりたい、できない、進まない」を解決したJSダイアリーとは?

カルチャー

2024.12.19

Instagramのフォロワーが18万人を超える人気沸騰の文具屋さんがある。 場所は大阪の下町、知る人ぞ知る野田の商店街。 もうすぐ100年を迎える老舗の店長大池めぐみさんは、小学生の男の子ふたりを育てながら、ワンオペで文具店だけでなく併設のカフェをも切り盛りして8年目。 店長業と子育てと家事に奮闘する中、胸をよぎる空虚感と孤独感を彼女は手帳を携えて乗り越えたのだとか。 そんな大池さんに、今回はご自身の手帳との向き合い方についてお伺いしました。

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素敵な店長さんに一目ぼれ!?

大池さん

取材に伺う前から、和気文具には何度も通っていたので、いつも丁寧に応対してくださる女性スタッフさんのことがとても気になっていた。
このお店のフレンドリーなところと玄人好きのするちょっと硬派なところを兼ね備えておられて、いつも「素敵だなぁ」と思っていた。キュートなショートヘアにシンプルで上質なファッション、優しい笑顔と気遣いが心地よく、友だちを誘って訪れると必ずみんな「素敵な方やねぇ」と帰り際に口にするほど、The和気文具な方なのだ。

思い切って取材をお願いすると、社長の奥様であり店長さんだった。ますますお話してみたい! という思いが募り、お店が開店する前の朝の時間にお時間をいただいた。

和気文具店長 大池めぐみさん

大池さん

小4と小1の男の子を持つママ。ご主人は和気文具社長。店長となる前は、ネットショップを支援するIT企業に勤め、全国各地の地方自治体でのセミナー事業をサポートする業務に従事していた。和気文具店長としてお店に立って8年目。「実は今年になって初めて手帳の実力を思い知った新人です。」と、こっそり告白する笑顔がさわやかな昭和53年生まれの46歳。

「この子売れるなぁ…凄いなぁ」

JSダイアリー

老舗文具店の店長としてのキャリアは8年ほど。
大池さんは「そんなに文具が大好きというわけでもなかったんです。」と控えめに呟き「ここに嫁いできた身なので、最初は家業をお手伝いしているという感覚で。だからホントに文具のことには詳しくなくて、お客さまに教えていただく方だったんです。その中で『この子よう売れるなぁ、凄いんやなぁ』と日々感心していた商品がJSダイアリーでした。」

JSダイアリーは和気文具オリジナル

ウィークリーノート

愛用しているのは写真左のウィークリーノート。見開きが1週間分で1週間の日付が上部に並ぶのみでバーチカルのように縦軸に時間軸は無い。ごく簡単に上下段に分かれているだけで、あとは圧の無い薄い色味の方眼になっている、かなり個性的なレイアウト。

ウィークリーノート

「本当に初心者で、まだ手帳1年生くらいなんですけど……まあまあスカスカで絵もなくてスミマセン(笑)これはバーチカルでもウィークリーでもなく、上の部分の日付以外は自由に使えるというのが1番の特徴で、今の私のライフスタイルにはぴったり。よく『手帳が続かない』とか『埋まらない』という声がありますが、このタイプだと空白が怖くないんですよ。私は仕事用の手帳にしていて、チェックボックスを四角く書いて、ToDo管理をしています。左側にはお店のこと、右側にはSNSで取り上げる内容についてのアイデアを書き出しています。」

チラリとのぞき見させてもらうと、29日の日付の下には「ブングの日」左側には「ドリンクメニュー」という文字が見えた。カフェメニューがどうやら増えるらしい!?

ウィークリーノート

後のノート部分にはTO DO LISTが見開きの両側にずらりと縦4列に並んでいる。
大池さんの手帳にはこの上部にbusiness、home、me、familyという手書きの文字が並び、その下にそれぞれのタスクや心がけたいことが書かれている。

大池さん手帳

「ここには仕事以外にも家のこと、自分のこと、家族のことを書いてます。とにかく頭に残ったまま日々引きずっているとしんどいので、スッキリしたくて書くことを思いつきました。家のことはお片付けしよう』とか、家族は『仲良く』『許す』『笑顔でいる』とかね(笑)そうありたいな、って思いながら書いてみるのって気持ちよくって。

使い込まれたレザーカバーも和気文具オリジナルのもの。
「麦茶をこぼしちゃって(笑)ちょっとシミがあるんですけど、それでもやっぱり愛着があってこのままです。」

最初は文具初心者として店に立ち始めた大池さんだが、もうすっかり手帳を我が分身として大切に育んでいる。

やりたいのに、できていない、進まない…が落ち着く!

落ち着く

ノート部分にbusinessやhomeと並べて書かれていた「me」という項目がとても素敵と伝えると「今まで子どものことや家事、会社のことで精いっぱいで……でもちょっと立ち止まってみたら『私、あんまり自分のことやってないなぁ』と感じて。子どもたちは巣立っていきますしね、そうなったら……私どうなってるんだろう? その時、幸せでいられているかな? と少し不安に感じて、それで4つのことを書いてみようと思いました。

手帳

穏やかな口調ではあったけれど……子育て中の母親なら誰もが味わう「追われるだけの毎日」に空虚感を感じた瞬間が伝わってきた。そして、少し深い息をついて大池さんはこう続けた。
「やりたいのに、できていないこと、いつまでも進まないことってありませんか? もうずっと気になっちゃって……そんな時、書くことで落ち着いたんです。もしもやりたい目標が達成してなくても、進んでなくても『書くことで一旦手放している』ので、俯瞰して落ち着いて現状を感じることができる、頭に残さなくていいからスッキリするし、手帳を開いてTO DOを見たときだけ考えればいいやと……そう、焦らなくなったんです。」

キラキラじゃなくても居場所にできる

売り場

「もちろんシールやスタンプでデコったりするのも楽しいし、お店やSNSでもそんなサンプルを見ていただいていますが、飾るのが苦手でも真っ黒の文字だけの私みたいな手帳でも、自分の中から出た言葉が詰まっていれば充分自分の居場所にできると思います。アイデアも、こうなりたいという思いもすぐ消えてしまうような思いつきも全部吐き出している感じで、キレイごとにしてしまわないように嘘が無い場所にしています。今のところデコれる余裕がないだけで、可愛くできる余裕がこれから生まれればいいですね。」

愛用のペン

正直なところ、和気文具さんでは手帳のヴィジュアル的アイデアをお伺いするつもりで伺ったのだけれども、強く響く言葉が胸に刺さり、同志を得たような気持ちになった。
慌ただしい日々の中、自分の時間が取れない中で見つけた、ささやかな手帳タイムに大池さんの心は落ち着きを取り戻し、今では未来に向けて思いを馳せている。

店内

「子育てが落ち着いてきたので、昔やっていたダンスをまたやってみたいなとか、英語の勉強をしたいとか、思考が前向きになりましたね。とはいえ、ついイライラしちゃうこともありますけど、書いているときだけは自分と対話しているような……『どうする? どうしたい?』って自分に問いかける大切な時間です。」

和気文具

さて、そろそろお客さまが来られる時間。
全国各地からだけではなく、SNSの影響で海外からも多くの来店者があるとのこと。素敵な手帳や文具ももちろん和気文具の魅力だけれど、1番チャーミングなのは間違いなく店長の大池さんだ。ぜひ近くの方も遠くの方も大阪野田まで足を運んでもらいたい。

※ 大池さん愛用の手帳 2025年 手帳 JSダイアリー B6変形 週間 ウィークリーノート
  https://www.wakibungu.com/c/diary/eistationery-0018
  大池さん愛用のカバー オリジナル 本革カバー ロールタイプ JSダイアリーB6変形
  https://www.wakibungu.com/c/diary/wk-0064

和気文具

和気文具

〒553-0006
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電話06-6448-0161 / FAX06-6448-0162
メール shop@wakibungu.com

最寄り駅は4線5駅!
・JR 大阪環状線 野田駅
・JR 東西線 海老江駅
・阪神電車 野田駅
・地下鉄 千日前線 野田阪神駅 / 玉川駅
いずれの駅からも徒歩約5分。

営業日時:基本、日月火曜日が定休日
いずれの営業日も、営業時間は13:30~17:30
和気文具webショップ https://www.wakibungu.com/
和気文具Instagram https://www.instagram.com/wakibungu/

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著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

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