教えてくれたのは……東海エネテック株式会社
洗濯機掃除に特化した洗濯機のまじんを運営する東海エネテック株式会社。洗濯機の分解洗浄を専門とし、プロならではの技術で各ご家庭の洗濯機を徹底的にクリーニング。無料分解診断サービスも行い要望に沿ったプランを提供している。
洗濯槽クリーナーの種類と汚れの落ち方
洗濯槽クリーナーの種類や働きは、以下のようになります。
- 酸素系洗濯クリーナー……時間をかけて、洗濯機内のカビや汚れをしっかりはがし取る効果がある。
- 塩素系洗濯クリーナー……短時間で最も効果が高い。多くの洗濯機メーカーが使用を推奨している。
- 重曹・クエン酸(酢)……洗濯機の槽洗浄にあまり効果がない。
酸素系クリーナーの3つのメリット
1.たしかな洗浄効果
酸素系の槽クリーナーは、カビや汚れを除去する洗浄効果があります。主成分の過炭酸ナトリウムが水と反応することで、酸素の泡を発生させます。この泡が洗濯槽のすみずみまで行き渡り、カビや汚れをはがし取ることで洗濯機内をきれいにします。
2.衣類や肌にやさしい
酸素系の槽クリーナーは、敏感肌の方や子どもの衣類を洗濯する家庭にも安心して使用できます。歯磨き粉の成分にも使用されている過炭酸ナトリウムが主成分のためです。塩素系クリーナーに比べて刺激臭がないため、臭いに敏感な方は快適に使用可能です。
3.掃除のやりがい
酸素系の槽クリーナーは、泡がブクブクと汚れをはがし取る様子を直接確認できます。洗濯機が洗浄されている実感を感じられ、掃除のやりがいと満足感を得られます。
酸素系クリーナーの3つのデメリット
1.洗浄効果が低い
塩素系の槽クリーナーと比較すると、洗浄効果が劣ります。塩素系の槽クリーナーは汚れを溶かして洗浄する効果で、強力な漂白や殺菌作用があります。汚れをはがし取る酸素系の槽クリーナーでは、十分に洗浄が行き届かない可能性があるんです。特に頑固なカビや長年の汚れは塩素系の槽クリーナーの方が効果的です。
2.洗浄時間が長い
酸素系の槽クリーナーは、槽洗浄に時間を要します。槽洗浄コースを使用しない掃除方法だと、塩素系の槽クリーナーのつけ置き時間が約1時間に対して、酸素系の槽クリーナーは約2~6時間かかります。洗濯機のパネルにある槽洗浄コースの場合は、約5~11時間の時間を要します。この間は洗濯機を回すことができなく、電気代もかかってくるため注意が必要です。
3.ぬるま湯を給水する手間
酸素系の槽クリーナーを最大限に効果を出すには、ぬるま湯(45~50℃)での使用が必要です。主成分の過炭酸ナトリウムの効果を高めるためです。温水機能がついていない洗濯機を使用している人は、ぬるま湯を給水する手間がかかります。
注意点
1.泡が大量に吹き出る
酸素系の槽クリーナーは化学反応で大量の泡が発生するため、クリーナーの使用に注意が必要です。使用量を大きく上回ると、洗浄中に吹きこぼれのリスクや洗浄後の槽内に泡が残る可能性があります。洗浄機本体の故障や水漏れの原因につながる恐れがあります。商品の使用量をチェックし、適量で洗浄しましょう。
2.ワカメ状の汚れ処理
酸素系の槽クリーナーを使用すると、洗濯槽内にワカメ状の黒いモノが浮いてきます。ワカメ状の正体は、洗濯槽からはがれ出てきたカビや汚れです。洗浄後にそのまま排水すると排水口のつまりを引き起こす可能性があるため、手作業で取り除く必要があります。
3.混ぜると危険
塩素系の槽クリーナーと酸素系の槽クリーナーを混ぜるのは絶対にやめてください。混ぜて使用すると化学反応により、有害ガスが発生します。安全に槽洗浄を行うためにも、商品の指示に従い、正しい使用方法を守ることが重要です。
洗濯機をきれいに保とう
洗濯クリーナーは、酸素系・塩素系でそれぞれ特徴が異なります。酸素系の洗濯クリーナーを適切に使用し、洗濯機を清潔に保ちましょう。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。