マジックテープの粘着力が弱まるのはなぜ?
マジックテープは、小さなかぎ状の突起となっているフック面がやわらかい輪っかのような繊維でできたループ面に引っかかることでくっつく仕組みです。
経年劣化によりテープの粘着力が弱まってしまうのは、くり返しの使用によるフック面の折れ曲がりやループ面の生地の毛羽立ちにより、フックがループに引っかかりにくくなるためです。また、接着面のすき間に絡みついたホコリや繊維くずなどの細かなごみも、劣化の原因の一つといえます。
マジックテープの粘着力をドライヤーで復活させる方法
マジックテープの粘着力を一瞬で復活させる便利な方法を見つけたので、実際に試してみました!
ドライヤーの温風でマジックテープの表面繊維をやわらかくする
マジックテープの粘着力を回復させるためには、ドライヤーの温風を使って表面繊維をやわらかくする方法が効果的です。ドライヤーの温風を当てると、へたったりつぶれたりしている両面の繊維がやわらかくなり元の形を取り戻すため、2つの面の絡みやすさが改善されるのです。
手順と方法
今回は、筆者が長年使い続けたボストンバッグのポケット部分のマジックテープで検証していきたいと思います。
パッと見ても、マジックテープ部分が汚れて毛羽立っているのがわかりますね!
まずは使用済みの歯ブラシを使って、マジックテープに絡んだほこりや細かい汚れを丁寧に落としていきます。
マジックテープ自体の汚れを十分に取り除けたら、ドライヤーの温風をやさしくあてましょう。
あまり熱くしすぎず、中〜弱程度の温風を20〜30秒ほどあてるのがポイントです。
マジックテープが溶けたり傷んだりするのを防ぐため、加熱する際は最低でも20cm以上離すようにしてください。
加熱後は、2つの面をぎゅっと合わせた状態で熱が冷めるのを待ちましょう。
きれいにくっつくようになりました!
ドライヤーで劣化したマジックテープを復活させよう
「長年使ってきたから仕方ないか」とあきらめかけていたバッグのマジックテープが、ドライヤーの熱をあてるだけで再び使えるようになりました! プロの手も借りず、身近にあるアイテムを使ってマジックテープのメンテナンスができるなんて驚きですね。使用感が悪くなったマジックテープに悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。