ラクに落とすコツは「蒸気の力」

油汚れが落ちにくいのは、庫内の熱で汚れが固まってしまうから。そんなときに頼りになるのが、「蒸気の力」で汚れをふやかす方法です。
水を温めて発生した蒸気が、こびりついた汚れをやわらげ、拭き取りやすい状態にしてくれます。蒸気で汚れをゆるめたあと、食器用洗剤を含ませたクロスで拭けば、よりすっきりと仕上がります。
蒸気の力で汚れを落とす掃除方法
用意するもの

- 食器用洗剤(中性タイプ)
- ふきん(マイクロファイバーまたは綿)
- 耐熱性のガラスボウル
- 水(約200ml)
- クリームクレンザージフ(底面汚れ用)
- ゴム手袋(火傷・肌荒れ防止用)
手順⒈ 水を加熱して蒸気を発生させる

耐熱性のガラスボウルに水(約200ml)を入れ、オーブンレンジの中央に置きます。2〜3分ほど加熱し、庫内全体に蒸気を行き渡らせましょう。蒸気の力で油汚れがふやけ、拭き取りやすい状態になります。
※加熱後のボウルは非常に熱くなっています。取り出す際はやけどに注意してください。
※機種により適切な設定が異なる可能性があるため、取扱説明書を確認してください。
手順⒉ 温かいうちに拭き取る

別のボウルに水を入れ、食器用洗剤を1〜2滴加えてよく混ぜます。その液にクロスを軽く浸して絞り、全体を拭き取ります。

蒸気の力で汚れがゆるんでいるため、力をかけなくてもすっきり。ドアの内側や側面など、汚れが溜まりやすい部分も丁寧に拭いていきましょう。
手順⒊ 底面の焦げつきを落とす

底面に頑固な焦げつきがある場合は、少量のクリームクレンザーを使って落とします。研磨力があるため、こすりすぎず、やさしくなでるように拭きましょう。
※クレンザーは底面以外(側面・天井面など)には使用しないでください。
※機種によってはクレンザー使用不可の場合があります。必ず取扱説明書を確認しましょう。
手順⒌ 仕上げに水拭き・乾拭き
洗剤やクレンザーが残らないよう、きれいな水でしっかり水拭きします。最後に乾いた布で仕上げ拭きをすれば完了です。ツヤのある庫内がよみがえりますよ。
注意事項
- 加熱後のボウルや庫内は高温になります。取り出す際はやけどに注意してください。
- クレンザーは底面以外には使用しないでください。
- レンジの材質やコーティングによっては、クレンザー使用が禁止されている場合があります。必ず取扱説明書を確認してください。
- 洗剤やクレンザーが残らないよう、仕上げに水拭きと乾拭きを丁寧に行ってください。
無理せずきれいが続く、おうちケア

今回の“蒸気ふやかし掃除法”は、ゴム手袋を使えばやけどや肌荒れの心配もなく、家にあるもので気軽に試せます。思い立ったとき、すぐに実践できるのも魅力です。
また、調理の途中などで庫内がまだ温かいうちにさっとひと拭きしておくと、汚れがこびりつきにくくなります。このひと手間を“使うたびの習慣”にしておくと、きれいが長く続き、次のお掃除もぐんとラクになります。無理なく続けられるリセット習慣として、ぜひ取り入れてみてくださいね。
