教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度が高い人の「上半期の振り返り方」5つのコツ
7月を迎えると、決まって聞こえてくるのが「今年ももう半分終わっちゃったね」という言葉。この時期、年始に立てた目標を思い出しては「全然できていない」と焦ったり、SNSで他人の活躍を見て「私、この半年間何をしてたんだろう……」と落ち込んでしまったりする人は少なくありません。
しかし、幸福度が高い人は、この1年の折り返し地点を“自分を責めるための材料”にはしません。今回は、自己肯定感をやさしく守りながら、後半戦を軽やかにスタートするための5つの振り返り方のコツをご紹介します。
1.「できなかったこと」ではなく「あったこと」に目を向ける
私たちは振り返りをするとき、つい“達成できなかった目標”ばかりを数えて、減点方式で自分を評価しがちです。まずはその“できなかったことにフォーカスする眼鏡”をはずして、この6か月の間にあった出来事をスマホの写真や手帳を見ながらフラットに書き出してみましょう。
「新しいお店を開拓した」「体調を崩したときにしっかり休めた」。そんな些細な出来事のひとつひとつが、あなたが一生懸命生きてきた愛おしい足跡です。あなたの毎日の経験は、誰にでも同じように訪れるものではありません。“当たり前”というフィルターをはずして、自分の歩みを見つめてみてくださいね。
2.「見えない成長」をたっぷり褒める
資格を取った、売上が上がったなど、分かりやすい成果だけが成長ではありません。この半年の間に、「自分の本音を少し言えるようになった」「嫌なことをサラッと受け流せるようになった」「この部分が成長できたと思う」といった、内面の変化はありませんでしたか?
目には見えない心の成長や、変化に対応しながらここまで歩いてきた健気な自分に、まずは100万回の「いいね!」を贈ってあげてください。
3.目標の「賞味期限」をチェックする
年始に立てた目標が計画通りに進んでいないとしたら、それはあなたの意志が弱いからではなく、今のあなたにとってその目標の“賞味期限”が切れているからかもしれません。
半年前と今とでは、状況も心の優先順位も変わっていて当然です。「これは本当に、今の私が叶えたいこと?」と問いかけてみて、ワクワクしないものは潔く手放すか、今の自分が本当に求めている形に作り直してしまいましょう。
4.残りの半年を「おまけのボーナスタイム」と捉える
「あと半分しかない」と思うと焦りが生まれますが、「まだ半年もある」と考えると、少しワクワクしてきませんか? すばらしい計画とは、いつでも修正できる計画のこと。私たちの毎日は、今この瞬間からいつでもリスタート可能です。
これからの6か月を、自分の可能性を試す“おまけのボーナスタイム”のように捉えてみる。その心の余裕が、下半期に軽やかな一歩を踏み出すための最高のエネルギーになります。
5.「どんな感情で過ごしたいか」を後半のテーマにする
下半期の計画を立てるときは、「何を達成するか(Do)」よりも、「どんな気分で毎日を過ごしたいか(Feel)」を大切にしてみてください。
「穏やかに過ごしたい」「もっとワクワクを感じたい」。そんなふうに心の着地点を先に決めておくと、日々の選択がガラリと変わり、結果として望む未来へスルスルと導かれていきます。
まずは「ここまでの自分」を労わることから
半年間、色々な波を乗り越えて今日までたどり着いた——。それだけで、あなたは本当にすばらしいです。焦りのエネルギーが湧いてくるのは、「何かを頑張りたい」という前向きな気持ちが心の中にある証拠でもあります。
大好きな場所でお気に入りの飲み物でも用意して、あなただけの愛おしい“前半戦”をそっと労ってあげてくださいね。7月からの新しいスタートを、軽やかに楽しんで進んでいきましょう。






