Sexy Zone中島健人、アイドル超え! のブランディング力に全メディアが敬服する

カルチャー

2018.11.30

「インタビューしたい人は誰かいますか?」
と、編集部で聞かれることがあれば
「Sexy Zone中島健人さんですね」
ここ数年はそう答えている。実はセクゾ(Sexy Zone愛称)の曲はおろか、彼のアイドルとしての顔をほぼ知らない。でも数年前に行われたハイタッチ会での対応がSNSで流れてきて、たまたま読んでしまったばかりにケンティーワールドにハマっている。

今回、このコラムを書くにあたって自ら中島さんの名前を挙げた。担当の編集さんは
「中島くんって何かあるんですか?」
という寂しい反応……。そんな人にでも彼のことを理解してもらえるよう、私が感じた魅力を伝えていこうと思う。

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二度見してしまうケンティーワールドへようこそ

最初に彼のことを知ったのは先述のSNSだ。ハイタッチでのほんの一瞬を狙って想いを伝えてくるファンに返した対応がこちら。
ファン「はじめまして」
中島「夢の中で会ったじゃーん!」

ファン「健人くん、結婚してください」
中島「じゃあ婚姻届持ってきて」

小さな女の子のファン「健人くん大好き」
中島(女の子のママに向かって)「16歳になったら迎えに行きます」

ファン「抱いてください」
中島「優しくできないかもよ」
……このツイートを読んだ時の驚きたるや。握手会の最中、靴が脱げてしまったファンに
「シンデレラ、気をつけて!」
と声をかける一幕も。当時20歳の大学生が行ったとは信じ難い。その後、この対応ぶりが話題となりバラエティー番組の企画で握手会を行っていた。確か「本当にセクゾの中島はファン一人一人に違う対応ができるのか?」という内容。結果、芸人やアナウンサーも舌を巻くような見事なファン対応だった。徹底したファンファーストぶり。この人何者なんだろうと興味がぐんぐん湧いてくる。

彼の徹底した“中島健人ぶり”は数多くのメディアでも披露される。すでに「セクシーサンキュー」は挨拶のようになっているけれど、『林先生が驚く初耳学!』(MBS、TBS系・毎週日曜22時〜放送)ではこんなことがあった。

人気女優の有村架純、戸田恵梨香がゲストの回。千原ジュニアから
「歓迎のお言葉を」
と振られると
「久しぶりだね、架純。あっち向いてホイ、じゃなくてあっちむいて恋」
とじゃんけん。そして自分が負けると
「俺は地球が回ってもいつも架純しか見てないから」
スタジオ爆笑に包まれていた。ちなみに戸田恵梨香にはじゃんけんで勝つと
「俺しか見るなよ、恵梨香」
と笑顔で。そもそも若手諸々には厳しいというジュニアが「ケンティー」と呼んでいる時点で相当人間性が高いと思う。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系・毎週水曜21時〜放送)に出演した時も母親の年齢を聞かれると
「言えませんね、年齢は」
母親でさえも彼からするとお姫様だ。

最近ではツイッターで『#ウェルカムトゥーケンティーワールド』が登場。彼が各所で残している伝説をファンが記している。これが読み出すと面白くて止まらない。これが全て事実であるのなら名言集にして、新橋あたりでつまらん仕事の愚痴をぼやいているサラリーマンに読ませたい。

後光さえも差しそうな数々の神対応に見えた“勝負師の覚悟”

彼が残してきた数々の爪痕を追うと、相当頭がキレる人なのだろうと思う。取材経験のある編集者さんからこんな話を聞いた。2回目に会った時、彼のほうから数年前の1回目の取材で使用したスタジオや当時の会話を話してきて、スタッフを驚かせたという。記憶力も相当なものだ。

そして全てのエピソードを総括すると敬服するのは“ブランディング力”。彼はビジュアルも完璧なジャニーズの一員。アイドルにも種類はいろいろあるけれど、徹底して王子様路線をキープしている。そこは絶対に外すことなく、カッコよさとギャグをちょうどいい塩梅で見せていくのは相当な度胸と覚悟、それから計算があったはず。

きっとデビュー当時から今まで紹介してきたような機転の利きまくった対応をしてきたはずだ。新人アイドルらしからぬ対応に、スタッフや共演者そしてセクゾのメンバーも戸惑ったと思う。反対意見もあっただろう。

でも彼の中には中島健人というブランドが、きちんと確立されることも予測していたんだろう。だから貫いて今がある。彼がテレビに登場するだけで「今日はどんなセクシーが飛ぶのか」と期待が高まってしまうのだ。そう考えるとあんなキラッキラとしたアイドルではあるけれど、彼は勝負師としての才能もあるはず。直感を信じて、追随を許さない自分だけの世界を構築するのは、かっこいい以外のなにものでもない。

現在、中島さんはドラマ『ドロ刑-警視庁捜査三課』(日本テレビ系・毎週土曜22時〜放送)に主演中。そして12月21日(金)には主演映画『ニセコイ』も公開される。その他、バラエティー番組でもセクシーぶりを拝むことができる。ここまで彼について勝手な意見と思いながら、いろいろと書いてきたけれど、単純にテレビで中島健人ぶりをかっ飛ばしている彼を見ると元気が出るのだ。効き目があるのかどうか分からない栄養ドリンクやサプリを飲んでいるなら、ケンティーのお言葉を聞いている方がよっぽど馬力が出る。

そろそろコラムを終えようというところで、ふっと頭に浮かんだのは彼のファンがうらやましいということ。これだけ完璧に愛し愛されて、100%のエンターテイナーでいてくれるのなら心が彷徨うことはない。もし少しでも不安を感じたら、王子が全力疾走で迎えに来てくれるはずだから。

プロフィール
スナイパー小林/小林久乃
ライター兼編集者。ドラマヲタが高じてウエブ『マイナビニュース』『テレビドガッチ』でエンタメコラムを連載中。男性ファッション雑誌『2nd』にて「ちょっとどーなの?お洒落メンズ』にて辛口連載も。ついでに書籍や写真集もバンバン、ガンガンとディレクションする働き者。静岡県浜松市出身の独身。近況はツイッター@hisano_k

イラスト/小関恵子

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