その人の経済力を知りたければ、指の長さを見てください
セントラル・ランカシャー大学で心理学を教えるジョン・マニング教授が、興味深い論を展開しています。人差し指より薬指が長い人は男性的であるというのです。
男性であれ女性であれ、人間は胎児のときに、母親の子宮の中で男性ホルモンを浴びます。
このとき、男性ホルモンの受容体は薬指の骨により多く密集しているため、男性ホルモンの量が多いほど薬指が成長するというわけです。
同時に、多くの男性ホルモンにさらされれば脳も男性化します。
脳が男性化すれば、実際の性別にかかわらず、より攻撃的・積極的に仕事に励み、お金を稼いでくる可能性も高くなるでしょう。
よく、きれいな女優さんが「私は男だから」と言ったりします。見た目は非常に女性的でも、厳しい競争社会で生き残り、稼いでいる彼女たちの脳は男性的とも言えるのです。
『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』好評発売中
中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
カリスマの言葉シリーズ#015『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』
価格:680円(税込:734円)
出版社:セブン&アイ出版
購入はこちら
第13回はこちら
第15回はこちら
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。