「あの人を見返してやりたい」そう考えるのは、あの人の思うツボです
ものすごく仕事を頑張っている男性が、その理由を聞かれ「自分を振った彼女を見返してやりたいから」と答えました。「やっぱり彼についていけばよかった」と後悔させたいというのです。
これは、いまだに「自分を振った相手に褒められたい」と言っているのと同じ。つまり、恨んでいるその人の基準で自分の人生を見てしまっており、恨んでいる人にコントロールされていることになります。
しかも、たぶん彼女はその男性のことなど忘れています。まるで一人芝居のように、恨んでいる相手に自らコントロールされるという二重にバカバカしいことをやっているわけです。
大事なのは、そういう自分のスタンスを変えること。さもないと、いつまでも恨みの感情は消えません。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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