周囲から叩かれても心理的ダメージを受けない人は、そもそも叩かれる理由が理解できていないのです
世の中には、一般的に「とんでもないことだ」と憤慨されるような話を平気で口にする人がいます。例えば、「3人を助けるためには、罪のない1人を殺してもいい」と言うような人です。
一般的には、「罪のない人を殺していいはずがない」と考えられますが、彼らにとっては、道徳的判断よりも「3人助けられる」という合理的判断こそ正しいのです。
彼らは痛みを伴う改革などをやり遂げることが得意で、合理的な結果が得られるのであれば、いくらでも人を切り捨てることができます。
しかも、合理性を重視するあまり、周囲からバッシングを受ける理由が理解できません。だから、いくら叩かれてもその態度は変わることがないのです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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