リーダーを務める人が優秀だとは限らない!?【脳科学者に聞いた!vol.43】

カルチャー

2019.07.22

リーダーを務めている人って、優秀に見えるものですよね。でも、必ずしもそうではないんです。

広告

リーダーを務めている人を、優秀だと思ったら失敗します

 学生を被験者にして、リーダーに選ばれやすい人間のタイプについて調べた実験があります。
 その結果、リーダーになるのは「支配性」が高い人だということがわかっています。
 ただし、このときの支配性というのは、人を恫喝したり押さえ込んだりというものではありません。
 彼らは、いつも最初に発言しているのです。また、ほかの学生に比べ、確信に満ちた強い調子で話す傾向も見てとれました。ただし、その「確信」の内容が、本当に確かなものかどうかはわかりません。
 この実験結果から言えることは、人は実力のある人をリーダーに選ぶのではなく、確信に満ちた様子で先に発言する人を選んでいるだけだということです。

『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』好評発売中

中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。

カリスマの言葉シリーズ#015『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』
価格:680円(税込:734円)
出版社:セブン&アイ出版
https://7net.omni7.jp/detail/1106824277

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

著者

saitaロゴ

saita編集部

saita編集部です。毎日が楽しくなる、心がラクになる、そんな情報をお届けします。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告