嫌いな人から少しでも離れたくなるのは、人間として当然のこと。無理せず嫌いなままでいい
「上司が嫌いで、そばに行くだけでぞっとしてしまう」という女性がいます。「仕事なんだから、そんなこと言うもんじゃないわよ」と批判するのは簡単ですが、もともと、誰かを嫌いだと感じてしまうのは人間としてとても自然なこと。無理をせずに嫌いなままでいいのです。
そもそも、「脳は自分の快適な環境を選ぶために存在する」という説もあるくらいです。この説に従うなら、嫌いな上司のそばから離れたいというのは、脳がちゃんと機能している証拠とも言えます。
だから、あなたもそうしていいのですし、あなたのそばから何気なく離れようとしている人がいたら、その人はあなたにいい感情を持っていないのだと理解すればいいのです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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