曜日とやることをかけ合わせれば、迷わなくなる

「何をしよう？」「どれにしよう？」
こんなふうに、０から考えたり、迷ったりする時間。一見すると些細なことです。でも、これこそが時間を奪う原因のひとつ。
あらかじめ「今日はこれをしよう」と決まっていたら、すぐに行動できるはず。一方、「今日は何をしよう？」と考えるところからスタートすると、行動するまでに時間がかかってしまうのです。すぐに決まるなら少しの時間ですみますが、迷ったり、悩んだりしてしまうと、どんどん時間が削られていきます。
それを防ぐためにおすすめしたいのが「曜日」と「やること」をかけ合わせておくことです。「何曜日に何をする」と決めておくのです。具体的にいうと、曜日ごとにすることや選ぶものを決めておき、紙に書いておくなどしてすぐに参照できる環境を作っておくこと。最初のひと手間はかかりますが、これだけやっておけば、毎朝悩む時間がなくなります。

曜日ごとに「今日の家事」を決めておこう

たとえば、曜日ごとに「今日の家事」を決めておくのも一手です。たとえば、月曜日は玄関掃除、火曜日は冷蔵庫内の整理、水曜日は洗面台掃除……といったように。５分～10分くらいで終わる内容の家事と曜日を連動させておけば、時間のない朝でも、さっと家事をすませることができます。もし遅刻寸前でできなかったとしても、曜日ごとにやることが決まっているため、「今週は○○の掃除が終わっていなかったな」と、状況を把握しやすくなります。
また、「今日の寝具洗濯」ルールを作っておくのも良いでしょう。シーツや布団の掛けカバーといった大きな布製品は、一度に洗うのが難しいこともあります。洗濯機に入り切らなかったり、干すスペースが足りなかったり……。そこで、月曜日は家族全員分の枕カバー、火曜日は自分と夫のシーツ、水曜日は子どもたちのシーツというように、曜日と洗濯ルールを合わせて決めておきましょう。そうすれば、迷うことなく、そして確実に、寝具の洗濯をすることができます。ただし、天気によっては干すのが難しいことも。そのあたりは曜日をずらしていくなど、微調整が必要です。

曜日ごとにコーディネートのヒントを決めておこう

朝の服選びも「迷う」の一つです。
そこでおすすめしたいのが、曜日ごとに服のテイストを決めておくこと。たとえば、月曜日はワンピース、火曜日はワイドパンツ、水曜日は膝下のスカート……というように、コーディネートのヒントとなる情報をひとつだけ決めておくのです。そうすれば、何も考えずに服を選ぶよりも、ずっと選びやすくなります。服の種類の代わりに「色」をテーマにしてもいいかもしれません。
曜日とコーディネートを完全にセット化してしまうと、飽きてしまう可能性があります。また、天気などに合わせて臨機応変に対応することはむずかしいかもしれません。だからこそ、大切なのは「ヒント」を決めておくこと。情報が０の状態から選ぶよりも、１つの情報を参考に考えるほうがずっと時短になるからです。

朝のゆとりを少しでも増やすために大切なのは、迷う時間をなくすことです。そのためには、曜日と自分の行動をかけ合わせて、事前にルールを決めておくのがポイント。まずはメモ帳を用意して、書き出すところから始めてみませんか。

文／三條凛花　http://365kaji.blog.jp/
整理収納アドバイザー。時間の使い方を整えることで家事や片づけがラクになる方法を提案している。著書に『時間が貯まる魔法の家事ノート』（扶桑社）など。

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