物語:お葬式に集まった家族と両親の秘密
台風が近づくある日、鈴木小鉄(草彅剛)は妻(尾野真千子)と娘を連れて実家へ。目的は10年前に銀行強盗をして以来、行方が分からない両親(藤竜也・榊原るみ)の見せかけのお葬式のため。実家には音信不通だった弟(中村倫也)や妹(MEGUMI)もやってきます。
しかし、真の目的は財産分与のため。話し合いがエスカレートして次第にお互いへの不満のぶつけ合いになる兄弟でしたが、それがきっかけで両親が銀行強盗をした理由が明かされていくのです。
草彅さんの演じる小鉄の魅力
お金目当てでお葬式を行い、財産を兄弟均等にとか言いながら、欲張りな行動に出る長男の小鉄。無愛想でぶっきらぼうで、財産を自分だけ多くもらおうとしたりするせこい男なんです。
両親の葬式の場とは思えない態度なのですが、そこには父親との情のすれ違いや確執、自分の人生をうまくコントロールできなかった苛立ちなどが小鉄の心の中で入り乱れているのです。やがて明らかになる小鉄の本当の姿にウルっと…。悪になりきれない小鉄の一面が草彅さんの芝居から溢れ出ています。
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