身内から嫌われる経営者ほど成功するもの
あるドイツの研究チームは、「社会的・経済的地位が高い人にはサイコパスが多い」という結論を導き出しています。
実際に、大企業のCEOや外科医、弁護士など、世の中から尊敬される立場にある職業にはサイコパスが多いことがわかっています。彼らは、仕事上人の意見に流されることなく大胆な判断を下す必要があり、むしろ身勝手なサイコパシー傾向が役に立っているとも言えます。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズは変わり者だったことで有名で、「彼のような人の下では二度と働きたくない」と訴える元従業員がたくさんいます。しかし、外から見ている分には、ジョブズはとても優秀で魅力的です。
経営者がすべてそうだというわけではありませんが、身内にとって嫌な奴ほど成功するとも言えるのです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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