努力の過程を記録し結果を冷静に振り返ることで、新しい自分へと近づいていける
努力の過程を記録しておくと、もうひとつ見逃せない良いことがあります。それは、「振り返り」の質が格段に高まることです。
とくに、思ったような結果が出なかったときは、気持ちが沈んでしまい、それまでの方法をむやみに否定しがちです。そんなときでも、しっかりと記録に残しておけば、「すべてが悪かったわけではない」「この部分が足りなかったのかもしれない」と、結果を冷静に振り返ることができます。そして、達成できなかった目標をあきらめるのではなく、新たに挑戦する意欲を生み出すことができるのです。
つまり、行動を振り返るというのは、ただ反省するだけではなく、新しい自分に近づいていくために必要なエネルギーを与えてくれるということ。期間などに個人差はありますが、たいていのことは時間をかけてじっくり取り組めばおよそ達成することができます。
では、なぜ達成できないことがあるのか?
それは、「途中であきらめた」からなのです。
努力の過程を記録することは、目標をブレずに追い求めていくための、頼れる道標(みちしるべ)となってくれるはずです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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