【野菜の切り方】繊維の向きを変えると旨味が変わる⁉キャベツ、玉ねぎ、にんじん、ピーマンの検証報告

料理・グルメ

2019.12.13

同じ野菜でも、調理の仕方によって、全く違う食感や味になりますよね。加熱法や調味料も、野菜料理の味わいを決める要素ですが、それ以外にも、重要なポイントがあるんです。それは、切り方。野菜を切るさいに、「繊維の向き」を意識することによって、素材の魅力をさらに引き出すことができます。そこで野菜別に、切り方によって味わいがどのように変わるのか、解説します。

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キャベツの千切りは切り方で大きく味が変わる

葉脈と同じ方向に繊維に沿って切ったところ。

葉脈に対して横向きに、繊維を断つように切ったところ。

 キャベツの千切りは、切り方によって歯ごたえが大きく代わります。
 一般的に、キャベツを千切りにするさいは、葉脈に対して横向きに切ります。その理由は、キャベツの繊維の向きにあります。
 もし葉脈と同じ方向に切ると、繊維が断たれないため、固くなります。とくに固いキャベツだと、噛みにくく感じる場合も。
 一方、葉脈に対して横向きに切ると、繊維が断たれるため、ふんわりとした口当たりになります。

 ただし、スライサーなどを使って糸のように細く切る場合は、葉脈と同じ方向に、繊維に沿って切る方が、細胞が壊れにくく、苦味が出にくいと言われています。

たまねぎは切り方で味だけでなく、栄養にも差が出る

繊維に沿って切ったところ。

繊維に対して直角に切ったところ。

 たまねぎは、繊維に沿って切ることで、血糖値を下げる作用がある「硫化プロピル」を効果的に摂取できます。
 一方、繊維に対して直角に切ると、たまねぎに含まれている「硫化アリル」が空気に多くふれます。その結果、血液サラサラ効果のある「チオスルフィネート」に変化します。

 繊維に対し直角に切ったたまねぎは、生で食べると辛味を強く感じます。そのため、サラダなどを辛味が苦手な子どもが食べる場合は、繊維に沿って切ったり、みじん切りにして水にさらしたりして、辛味成分をぬくとよいでしょう。

 また、加熱する場合は繊維に対して直角に切ると、細胞が壊れ、辛味成分が出るので、玉ねぎ本来のうまみや甘みを感じやすくなります。ただし、煮込む場合は、繊維に沿って切る方が、煮崩れしにくくなります。

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