質問の仕方は「何にする?」ではなく「どうする?」
具体的に見ていきましょう。
ぼくが妻に質問するときのやり取りは、例えばこんな感じです。
「今日は、ごはん作る元気がなかったからお弁当か外食にしようと思うんだけど、どっちがいい?」
「帰りがすこし遅くなりそうなんだけど、ごはんどうしようか?」
そうすると妻は「お弁当にしよう」とか「簡単なものならわたしつくるよ」など答えてくれます。
ポイントは「考えるタスク」「決めるタスク」を相手に丸投げしてしまうことです。
自分が担当として考えてもらい、そして決めてもらう。ただ間違っちゃいけないのはこんなやりとりです。
妻「今日の晩ごはんは何にしよう?」
夫「それじゃ、唐揚げ!」
妻「(揚げ物めんどくさい)え~!?」
このようなやり取りは“作るのは妻”前提なので夫も適当に答えるし、その答えで負担がかかってくるのが妻だからです。
夫に判断を委ねるのなら「何がいい?」ではなくて「夕食を(買うか、食べに行くか、作るか)どうしようか?」という質問です。
そして夫が「俺は大丈夫!」と答えてきたら「じゃあ、一緒にわたしの晩ごはんも用意しといて!」と一歩踏み込みましょう。
こうした小さな権限移譲の積み重ねで、夫は少しずつ「自分が食事の準備をすることもある」という認識に変わっていくでしょう。
あ、さいごにひとつだけ。
くれぐれも「夫に料理を作らせる」を目的としないでください。それは夫が妻に「え、この肉じゃがレトルトなの? 肉じゃがくらい手作りすればいいのに」というのと同じです。
まずは、「食事の準備」から。自ら考えて、いままでよりも少し主体的になって準備してくれたならレトルトでも、外食の提案でもいいじゃありませんか!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。