簡単すぎ!生理前のむくみの改善方法を現役薬剤師が解説

心と体

saita-puls.com

2020.05.23

「朝おきたら、顔がパンパンになっていた」、「夕方になると足が重く靴がきつい…」、生理前にこんな経験はありませんか?
生理前のむくみは時間が経てば自然と改善しますが、朝メークがうまくいかなかったり、夕方からのもうひと踏ん張りがきかないケースもあるでしょう。
実は、そういった生理前のむくみは簡単に改善できます。現役薬剤師が詳しくお伝えしますね。

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生理前のむくみ!理由とは?

生理前のむくみの原因は生理2週間前から増える黄体ホルモンの影響と言われています。
黄体ホルモンは妊娠しやすい体をつくるために、水分やナトリウムを体内に溜め込む性質があります。その結果、いつもと同じ量の食事、水分量を摂取しても、むくみや体重増加がおこるのです。
またむくみ引き起こす別の要因に、女性であること、アルコールのとり過ぎ、運動不足、食生活の乱れ、肥満などが報告されています。

続いて、生理前のむくみをラクにする4つの方法をご紹介します。

1.体液の流れを良くするセルフケア

出典:saita-puls.com

むくみは血液やリンパ液の流れが悪くなり、血管から水分が漏出することでおこります。そこで体液の流れを良くするためのセルフケアを6つ紹介します。

①体を締め付けるようなきつい服や下着を避け、無理なく過ごせるサイズを選びましょう。

②デスクワークや立ち仕事など長時間同じ姿勢で作業する時は、途中でストレッチ等を行い体勢を定期的に変えましょう。

③体を冷やさないようにしましょう。気温が高い季節でも、薄手のストール、ひざ掛けなどを常備すると良いでしょう。また足湯や湯船につかることもお勧めです。

④空いた時間にマッサージをしましょう。マッサージは心臓に向かって体液を戻すように、手で流していきましょう。

⑤日頃からよく動き、ストレッチをしましょう。日常生活の運動量を増やすことで、基礎代謝をアップし冷えにくい体をつくります。またストレッチをすることで筋肉をほぐし体の流れが良くなります。

⑥足がむくんだ際は、足を心臓より高い位置にあげて、心臓に血液を戻すようにしましょう。横になり、足を壁や枕などにのせると良いでしょう。

2.塩分を控え、カリウムの多い食事を摂る

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塩分の成分であるナトリウムは、体内に水分を留めむくみを引き起こします。そこで塩分の多い食事を控えることが大切です。
一般的に外食は塩分が多くなりがちのため回数を減らす、自炊の場合も塩分の多いハムや練り物などの加工食品に注意するなど気をつけましょう。女性の場合、厚生労働省の定めた塩分摂取基準は、1日6.5gまでです。
また、ナトリウムを尿として排泄するカリウムを積極的に摂りましょう。カリウムは野菜、果物、イモ類、海藻類に含まれます。特にバナナ、なつみかん、里いも、アボカド、アーモンドなどに多く含まれています。

3.漢方薬で根本から解決

漢方薬とは、私たちの身体が本来持っている代謝の力や免疫の力を高めるように作用してくれるものです。体質改善で根本解決をしましょう。

五苓散(ごれいさん)
のどが乾きやすく、尿量の少ない方に向きます。むくみや二日酔いに効果があります。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
疲れやすく、汗っかきな方に向きます。むくみや水太りに効果があります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性、貧血があり疲れやすい方に向きます。むくみ、冷え、生理痛などに効果があります。

ただし、体質や体型などによって、有効な漢方薬は個人で異なります。そのため、漢方専門クリニックや薬局で、自分に合った漢方薬を選んでもらうようにしましょう。
自分に合った漢方薬が知りたいけど、近くに漢方専門薬局がない…という方には、インターネット上で漢方の専門家に相談できるAI漢方もおすすめですよ。

4.病院で医師に相談

むくみが酷いときは、余分な水分を尿として排出する利尿剤や抗アルドステロン剤を医師から処方してもらえる場合もあります。婦人科などで相談しましょう。 

まとめ

生理前のむくみに対して、血流を良くするセルフケア、食事法、体質から改善してくれる漢方薬、どうしてもむくみが酷い場合は病院への受診を紹介しました。
生理前のむくみは心がけ次第で予防もできます。
「生理前はむくむ」と決めつけず、今日からできることを取り入れてみましょう。

この記事を書いた人

薬剤師・臨床検査技師  木村 英子
Vedic Healer Ayurved basic course 修了
検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会いました。Dr Meenakshi Ahuja に 1 年間師事する中で東洋医学の奥深さを知り、現在はオンラインで相談が出来る薬剤師として働いています。

HPにて、漢方相談受け付けています。
漢方女子

 

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著者

木村 英子

木村 英子

検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会いました。Dr Meenakshi Ahuja氏に師事する中で東洋医学の奥深さを知り、現在はオンラインで相談が出来る薬剤師として働いています。

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