かけっこ一番も夢じゃない!?持久力の向上と走る際の瞬発力の向上
――幼児期から縄跳びを始めることのメリットを教えてください。
縄跳びをすることで期待できる効果は、持久力の向上と走る際の瞬発力の向上です。特に、跳躍で踵(かかと)が着かないように意識できると走るフォームも良くなります。
――何歳からスタートするのが理想的なのでしょうか?
縄跳び=前跳びや二重跳びといった観点からではなく、縄を置いて踏まないように跳ぶ遊びからと考えると、1,2歳からでも十分な運動になります。また、障害物を越えるための足の上げ方や片足を上げた時にバランスを保とうとするのでバランス能力の向上にも繋がります。そのような考え方から年代に合わせ縄を用いて遊べるのであれば、危険なことが理解できる年齢になれば縄を与え遊んでみるのもいいと思います。
練習のポイント、注意することは?
――1日にどのくらい練習するするといいですか?
普段の遊び時間がどの程度あるかにもよりますが、興味がある場合は子どもが飽きるまでか時間になるまでやらせてあげるといいと思います。まったく興味がない場合は、ノルマの回数を定めてあげるといいですね。例えば、6歳だったら6回で、今は5月なので5setにするなど、子どもが理解できる回数をノルマにしておくとゴールが見えやすく苦手な子や関心のない子でも前向きに取り組めます。
――おすすめの縄跳びはありますか?
短縄の選び方はレベル別に行うといいと考えています。特に低年齢で回し方がぎこちない場合は縄製の物で、一定のレベルで跳べるようになり二重跳びなど回転数を上げたい場合はビニール製の縄がいいと思います。
それぞれの特徴を考えると縄製は柔らかく太さがあるため体に当たっても痛みは弱く、回す以外の使い道も多いです。一方、ビニール製は細い物が多く体に当たると腫れたりすることもあります。ですが高速回転が可能となり難易度の高い技もし易くなります。
――お子さんに縄跳びをさせるときの注意点があれば教えてください。
まず、縄の使い方の確認として、「首に巻かない」「腕や脚に巻かない」「綱引きをしない」「狭い場所や人の近くで振り回さない」など、ケガに繋がる行為はしっかり伝えて注意しましょう。どれも約束はしつつも目を離すとやりたくなる遊びですので都度伝えていけるといいでしょう。また、技に入る際も前後の感覚に気を付けるために、急には跳ばず軽く前後に回し安全確認をさせることは必要だと思います。
縄跳びのコツと、楽しく毎日続ける方法
「縄跳びは跳べない=失敗としてしまうと本人の気持ちも下がりやすいです。跳ぶ技に入る前段階で、いかに縄を使った遊び感覚の運動で楽しめるかがポイントになります。
また、最初の段階で【跳躍】と【縄を回す運動】を同時に行うと意識が分散し余計に複雑な運動となりますので、まずはそれぞれの運動を楽しめる雰囲気の中で続けることが、その先の縄跳び上達への近道になるでしょう」
【跳躍=ジャンプ】を覚えます。
上手に跳べる場合は足を閉じて跳びます。歌や音楽に合わせることでリズム感が養えます。
【縄を回す運動】を覚えます。
もし2本縄があれば左右でそれぞれ持って回してみましょう。年齢が低い場合は縄を短くしておくとコントロールしやすくなります。
教えてくれたのは……
湘南GoldenAgeアカデミー ジョージコーチ
1歳~小学生までを対象とした7つの基礎運動能力を向上させるスポーツ塾のヘッドコーチ。
他にも、おうちでできるトレーニングをインスタグラムで発信中!
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