言葉の使い方を変えるだけ!パートナーへの上手な頼み方 #すばらしき日本語

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2020.05.21

ほんの少し言葉を変えるだけで、ガラリと印象が変わる日本語。清水由美さんの著書『すばらしき日本語』には、知っておくと普段の生活のコミュニケーションがぐっとラクになる知恵が詰まっています。今回はsaitaPULS読者が一番知りたかったであろう「パートナーのやる気スイッチを入れる魔法の言葉」です。

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家事の上手な頼み方

家の中には仕事がいっぱい。パートナーに家事分担をお願いしても「やだ、できない、やりたくない」なんて断られると、ムカッとしますよね。でも大丈夫。言葉の使い方次第で、「じゃあ、やろうっかな」なんてうれしい返事がもらえるんです!

主語を隠して伝えると……

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「以下の例文はどちらも『これから起きること』ですが、二人称だと<誘いかけ>になります。隠れている主語の違いで、同じことを言っているのに、だいぶ印象が変わりますよね」(清水さん)。同じような言葉を使っているのに、こんなに印象が違うとは! もし自分が、Afterの言い方で頼まれたら「そうだね、じゃ、やっちゃおうか!」と、気持ちよく家事ができそうです。

<Before>
ねえねえ、いい天気だから、あなた毛布洗ってくれる?
 ……洗濯するのはあなた「依頼」

<After>
ねえねえ、いい天気だから、毛布洗っちゃおうよ。
 ……洗濯するのは私とあなた「誘いかけ」

日本語で目からウロコ体験を!

主語を隠すだけで、お互いに相手の意見がストレスなく聞けるなんて、まさに目からウロコ。「日本語という言語は、要所要所にぴしっとスジが通っているし、奇跡のように整理整頓が行き届いている言語です。普段自由自在に使っている母語だからこそ、日本語の面白さに気づいて、また目からウロコな快感体験をしてくださいね」(清水さん)

お風呂掃除をしてほしい……そんなときは「お風呂に入って、そろそろ寝ようか」が正解!?

教えてくれたのは 日本語教師 清水由美さん

日本語教師 清水由美さん

1958年、岐阜県高山市生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。神奈川大学、マレーシア・マラヤ大学等を経て、現在、千葉大学、法政大学ほかで非常勤講師を務める。

すばらしき日本語
著/清水 由美
ポプラ社
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TEXT:池田ゆき

 

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