集中力を高めたいときは、ローズマリーにおまかせ!
前回は、イライラや疲れにはラベンダーの香りがおすすめだと教えてもらいました。
「ラベンダーの香りが心とからだを“OFF”にする香りだとすると、“ON”の状態にするのがローズマリーの香りです」と、株式会社生活の木の中村佳央さん。
「ローズマリーのスーッとシャープな香りは、集中力を高めたいときにおすすめです。もしこの香りが苦手という方は、ぜひレモンとブレンドしてみてください。よりフレッシュでマイルドな香りになりますよ」
また、同じくシャープな香りがする、ユーカリやティートゥリーもおすすめだそう。
「清潔感のある香りで、お部屋にこもった空気をリフレッシュしたいときにぴったり。自宅にこもりがちなときにはとくにおすすめです。テレワーク中になんとなく眠たくなってきた…というときは、ぜひ試してください。クリアで清潔感がある香りが、スーッと覚ましてくれますよ」
また、前回イライラや疲れたときにおすすめと紹介したオレンジの香りですが、「リラックスやリフレッシュにもおすすめ」と中村さん。日本アロマ環境協会が小学生38名を対象に行った実験によると、オレンジ・スイート精油をかいでから百ます計算をしたグループは、かがなかったグループに比べて計算ミスが約3割少なかったというデータも出ています。
北海道では“トドマツ”と呼ばれるモミの香りでリフレッシュ!
中村さんが「これ1本でいい香りになる」と太鼓判を押すのが、モミの木の香り。北海道ではトドマツとも呼ばれ、クリスマスツリーとしてもおなじみの木です。リフレッシュにぴったりで、「ひのきよりもすっきりとしていて、空気を清潔感のある香りにしてくれる」のだそう。
「もっとも森林らしい香りと評価されていて、森のなかにいるような清々しい香りがします。モミの木の香りにはリモネンという柑橘の香りがする成分が含まれていて、リフレッシュしたいときにはとくにおすすめ。他のものとブレンドしなくても、これ1本で楽しめます。ウッド系の香りは男性にも人気が高いですよ」(中村さん)
ペパーミントや薄荷の“ひんやり涼感”で、暑さのモヤモヤを吹き飛ばそう!
このところ、気温がぐっと上がってきています。梅雨や夏本番に向けて、暑さや湿気でやる気が起きない…ということも多くなってくる時期です。
「暑さがストレスやモヤモヤの原因になっているときは、メントールを含むペパーミントや薄荷の香りをぜひ試してください。体感温度を4℃も下げてくれる※といわれています。ペパーミントや薄荷をバスタイムに使うと、からだがスーッとしますよ」(中村さん)
また、ペパーミントや薄荷の香りをうまく利用すると、エアコンを弱めに設定していても過ごしやすいのだそう。エアコンや扇風機など風の出るものの近くに、アロマストーンやアロマディフューザーなどを置くと、香りがお部屋いっぱいに広がりやすくなるそうですよ!
※出典「香りが感覚/使用感触の判断に及ぼす効果」
(株)資生堂製品開発センター香料開発室 庄司 健 ※発表当時
フレグランスジャーナル社 AROMA RESEARCH No.23(2005)
香りをパーソナルに楽しめるアロマネックレス
香りには好みがあるので、会社のデスクやおうちのリビングなど、共有スペースでは周囲への配慮も必要です。アロマを楽しみたいけれど、まわりにも迷惑をかけたくない。そんなときは、アロマネックレスという“奥の手”も。
「アロマネックレス内部の芯に香りを染み込ませることで、香りをパーソナルに楽しめます。隣のデスクまでは届かないけれど、お話する距離だとふんわりと香ります」
使い方次第で、自由自在に楽しめるアロマオイル。毎日のくらしにぜひ取り入れたいですね。
教えてくれたのは
株式会社生活の木
ハーブやアロマテラピーを日本に広めたパイオニア。世界32ヵ国にある提携農園で契約栽培された高品質のハーブと精油を直輸入し、直営店やオンラインショップにて販売。自然・健康・楽しさをキーワードに、企画開発から、グッズ製造、販売まで一貫体制。自然の恵みによる、さらなる「ハーバルライフの提案」を続けている。生活の木オンラインショップ
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