#Black Lives Matterとは?
ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官に膝で首を押さえつけられ死亡するという事件を受けてアメリカをはじめ世界中に広まっているこの運動ですが、じつはこの言葉は以前から存在していました。2012年当時高校生だったトレイボン・マーティン君が夜フードをかぶって歩いていたところ、怪しいという理由で自警団に射殺するという事件が起きました。自警団員は第二級殺人で起訴されるも無罪に。これを知ったアリシア・ガーザという黒人女性が、”Black people. I love you. I love us. Our lives matter. Black Lives Matter.”とfacebookで投稿。それに2人の友人女性がハッシュタグをつけ、SNSを通して呼びかけられ、世界中に広がっていったのです。
子どもに人種差別をどう伝えるべきか?
筆者が暮らすカナダは移民の国。いろいろなルーツを持ついろいろな肌の色の人が暮らしています。今回の事件に対し、バンクーバーでも多くの人が反応し、デモを行ったりSNSで#BLMを呼びかけたりしています。子どもに人種差別について教えるべきかどうかについては様々な意見があると思います。特に小さい子どもに対してはうまく説明するのが難しかったり伝えるべきなのかどうか分からないという人もいるでしょう。子どもがどのタイミングで人種差別について学ぶべきかについては親によって考えが違うと思いますが、今教える教えないに関わらず、まず自分がこの問題について知ること。この問題について目を背けず、きちんと学ぶことが大切ではないでしょうか?
我が家のアプローチ
我が家の息子たちは0歳と4歳なので、直接的に人種差別について話すのは少し早いと感じました。周りにいろんな肌の色の友達がいて、そこに隔たりや違和感は感じていないようですが、成長しても違いを受け入れ尊重することができるように、さまざまな肌の色の紙人形でお人形ごっこをさせたり、いろいろな肌の色の切り絵や塗り絵をさせたり、友達に勧められた本の読み聞かせをYoutubeで見せたりして、間接的に人種差別の問題に触れるようにしています。
周りのママ友にも意見を聞いたところ、主役の王子様やお姫様が白人でない絵本を読んだり、子ども向けの人種差別の本の読み聞かせをしたり、BLMのアートを作ったり、色の違う卵を使って説明したり、中には直接的に人種差別について話して聞かせたという人もいました。
「Raising Little Allies-to-be」人種差別に関する教材 個人や授業で利用は無料
どんなアプローチでも構わないと思いますが、まず自分が親として人種差別やBLMについて知ること、そして子ども達にも何かしらの気づきを与え、人種差別から目を逸らさない大人になってほしいと願っています。
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