「室内飼いだから大丈夫」は大間違い!ペットの熱中症対策と知っておきたい応急処置法

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 「室内飼いだから大丈夫」は大間違い!ペットの熱中症対策と知っておきたい応急処置法

2020.08.07

梅雨が明けて暑い夏がやってきましたね。
人はもちろんのこと、犬や猫などのペットにも熱中症対策は必要です。
「室内で飼っているから大丈夫」は大間違い。
今回はペットケアアドバイザーとして、ペットの熱中症対策と万が一のときのために知っておくと便利な応急処置の方法をご紹介します。

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ペットでもかかる可能性がある!熱中症とは

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熱中症は人間でも起きるものなので、病名はほとんどの方が知っていると思いますが、熱中症に陥ってしまうとどんな症状が起きるか詳しくご存じですか?

人間を含む哺乳類動物は、一定の体温を保ちながら生命活動を維持します。
でも、長時間にわたって高温な場所にいることで体温調節が困難となり、体温が一気に上昇します。そして脱水、呼吸困難、痙攣などを起こし、酷い場合にはショック症状を引き起こし死に至ります。

大切なペットを熱中症から守るために、どんなことに気をつけていけば良いのかをご紹介していきます。

散歩は涼しい時間帯に

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時々、日中の暑い時間帯に犬の散歩をしている方を見かけますが、これは絶対に避けてください。
高温の中での散歩は熱中症になりやすいだけではなく、アスファルトも高温になっているためペットの肉球をやけどさせてしまう恐れがあります。

時間の調整が難しいのなら無理して散歩に行く必要はありません。
たまにお散歩をお休みしてしまっても大丈夫です。
暑い時間帯に散歩へ行くことは避けて、早朝や夜間など比較的涼しい時間を選びましょう。

飼い主が在宅中でも外出時も、クーラーをつけておく

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熱中症を防ぐのにいちばん大切なのは、風通しの良い環境を作ってあげることです。
飼い主が在宅中でも外出するときも、室温が高くなりそうなときには基本的にクーラーはつけたままにしておきましょう。
設定温度は26度が最適と言われています。ペットの寝床に直接風が当たらないように気をつけてくださいね。

扇風機ではダメなのかという声も聞きますが、扇風機は空気を循環させるものなので、暑い部屋でつけていても熱風が循環するだけの結果となってしまい、熱中症対策には不十分です。やはりクーラーをつけておくのが安心です。

これは車のなかでも同じです。
エンジンを切った暑い車内にペットを置いていくことは絶対にやめましょう。

冷感マットを敷いておく

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ペットショップや雑貨屋などに売っているペット用の冷感マットを敷いておくのもオススメです。
犬や猫が暑いときに自由に座ることができるため、体温調節がしやすくなります。

ただし、噛み癖のある子は冷感マットをかじって破いてしまい誤飲の原因となるので注意が必要です。
最近ではかじっても破れないように大理石タイプなどもありますので、ご自分のペットに合ったものを選ぶようにしましょう。

こんな症状に気をつけて!熱中症のサインと応急処置法

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犬や猫などの動物は喋ることができないため、ほんの少しの異変にも飼い主が気づいてあげる必要があります。
いくつか熱中症のサインと応急処置の方法をご紹介しますので、少しでもおかしいと思ったら応急処置をして、すぐに動物病院に連れていきましょう。

ペットの熱中症のサイン


● 呼吸が激しくおさまらない
● 元気が無く、ぐったりしている
● よだれが多い
● ボーッとしたりフラフラしている

これらは初期の症状で、これに気づかずにいると嘔吐や下痢、血便、吐血、歯茎が白くなる、舌が青紫になる、失神などの症状を起こします。

応急処置の方法


● ペットを日陰や風通しのいい涼しい場所に移して、水を飲むようなら飲ませる。危険なので無理には飲ませないようにしましょう。
● ペットの体に水をかけてうちわで扇いだり扇風機を当てる。急激に冷やしてしまうといけないので氷水は避けます。
● 保冷剤で首、喉、お腹、脇の下、内ももなど太い血管の通っている場所を冷やす。意識がない場合には頭部も冷やしましょう。

体を冷やすことが大切ですが、冷やしすぎると逆に冷えた体を温めようとして血管の収縮や体の震えが起こり逆効果となってしまいます。
冷やしすぎには気を付けましょう。

そして、熱中症は一刻も早い処置が必要です。
ご紹介したのはあくまでも応急処置ですので、すぐに動物病院で診てもらってくださいね。

暑い夏には、人もペットも熱中症対策をしっかりと行って楽しく過ごしていきたいですね。
少しでもおかしいと思ったら、自己判断せずに動物病院に行くようにしましょう。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

ゆみみん

ゆみみん

動物が大好きで自身でペット関連のサービスを運営しながら、Webライターとしても活動しています。 「読者に寄り添った記事を書くこと」をモットーに、自身の経験なども織り交ぜながら伝わりやすくすることを心がけています。

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