冬のエアコン代が高い人必見!電気代が安くなるエアコンの使い方|消費電力をカットのワザも#家電マメ知識1

家のこと

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2021.01.28 更新

おうち時間が長くなる今年の冬は、電気代が心配! という声も聞こえてきそうですね。 電気代を抑えるためにエアコンは24時間つけっぱなしがいいとよく聞きますが、冬も同じようにしていていいのでしょうか? “総合家電エンジニア”として活躍している本多宏行さんに、電気代を安く抑えるエアコンの上手な使い方を教えてもらいました。

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冷房はつけっぱなし、暖房はこまめにON/OFF

エアコンON/OFF出典:www.photo-ac.com

 例年よりも家で過ごす時間が長くなりそうな今年の冬。寒さが本格的になると、エアコンに頼る時間が長くなりますよね。すると気になるのが、エアコンの電気代。エアコンはつけっぱなしにすると電気代が安くなるという説もありますが、実際はどうなのでしょうか?
「たしかに、冷房運転は電源のON/OFFを頻繁に行うと無駄な電力を使う可能性が大きくなると思います」と話すのは、総合家電エンジニアの本多宏行さん。
「エアコンは、運転開始時に大きな電力を必要としますが、その一方で、室温が一定になった安定時の運転に移れば、あとはほとんど電力を必要としません
 冷房の場合、電源のON/OFFは回数が増えるほど電気代が高くなる可能性は否めません。1時間程度の留守であれば電源を入れたままにしておくとよいと思います。

 ただし、暖房の場合は考え方が変わります。
夏場
は、外気温が36度で、エアコンの設定温度が27度とすると温度差は8度ですが、
冬場は、外気温が6度で、エアコンの設定温度を24度とすると温度差は18度も
あります。
 外気温とエアコンの設定温度に差があればあるほど電力が必要
になるので、暖房の場合は30分程度の留守であっても電源は切った方が節電につながると思います」

室外機のまわりを整理整頓すると節電に!

室外機出典:www.photo-ac.com

 電源のON/OFFの頻度のほかに、エアコンの電気代を減らすコツはあるのでしょうか? 本多さんがチェックポイントのひとつとして挙げるのが、「室外機」です。

「室外機は大量の外気を必要とするので、風通しのいい場所に設置することが大切です。室外機を設置したあとに、自転車やプランターを置いていませんか? 遮蔽物があると、正しく外気を吸い込んで吹き出すことができなくなり、余計な電力が必要になります。室外機の周辺は整理整頓しておきましょう」

2週間に一度のフィルター掃除で余分な消費電力をカットしよう

エアコンフィルター出典:www.photo-ac.com

 もうひとつのチェックポイントが、エアコンの「フィルター」です。
「エアコンにとって過酷な使用環境となる時期は、2週間に一度を目安にフィルターの掃除を行うと、消費電力の削減につながります。最近は、フィルター自動掃除機能のあるエアコンも多く出ていますが、その場合も2週間に一度はお手入れするのがおすすめです」

 お手入れするときは、まず取り扱い説明書をチェック。フィルター自動掃除機能がついているエアコンは脱着方法に注意点が多いのでとくに注意が必要だそうです。フィルターのホコリやゴミを取り除けば、節電効果が期待できるそうです。
「エアコンの省エネ対策には、最新モデルへの切り替えという方法も効果的」と本多さん。エアコンの場合、修理のために必要な補修用部品の保有期間は9〜10年。それを超えていれば、買い替えどきを迎えていると考えてもいいそうです。古いエアコンを使っている場合は、思い切って新しいモデルにすると省エネにつながることもあるそうですよ!

教えてくれたのは:総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームチーフ

大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社・テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持し、チームを牽引する。

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教えてくれた人

総合家電エンジニア 本多宏行

総合家電エンジニア 本多宏行

大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社・テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持し、チームを牽引する。

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